最初の「Apple Watch」が購入者の手元に届き始めた。Apple Watchを手に入れて満足しているユーザーの中に、機器の修理を専門とするiFixitがいる。iFixitは、ほとんどの新規ユーザーがやらないようなことをした。Apple Watchを分解したのだ。
では、このAppleの最新製品の内部はどうなっているのだろう。「Watch」(腕時計)という言葉から予想されるとおり、内部には部品がぎっしり詰め込まれている。ディスプレイ(外すには、iFixitの分解用工具「iOpener」、ナイフ、ピックが必要だ)の裏側には、バッテリ、アップルが「Digital Crown」と呼ぶリュウズ、振動フィードバックの「Taptic Engine」が配置されている。
バッテリパックは3.8V、0.78Whのリチウムイオンバッテリユニットで、容量は「Moto 360」に搭載されているバッテリの3分の2だ。
ここまではそれほど難しくないが、先に進もうとすると、たっぷりの接着剤と繊細なリボンケーブルのために、作業はずっと難しくなる。ハードウェアを取り外すのが困難なので、中身を取り出したケースに新しいハードウェアを詰め込もうとしても、まず不可能だ(ただしこれは、技術系メディアの一員という立場から、できればいいなと思ってみたにすぎない)。
全体的な修理しやすさについて、iFixitはApple Watchを10点満点中5点とした。電子機器が使い捨て製品化している現在の世界では、それほど悪くない数字だ。ディスプレイとバッテリ以外にバンドも交換できるが、これはすべてのスマートウォッチに言えることではない。ただし、接着剤と繊細なリボンケーブルのために、ディスプレイとバッテリ以外は一切、ほとんど修理不可能だ。
最後に、Appleは分解を推奨していない点に注意してほしい。自分のApple Watchを分解してしまうと、かつてはApple Watchだった複雑なパズルのピースだけが手元に残る。「Genius Bar」のスタッフが組み立て直す手助けをしてくれると期待してはいけない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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