タイトルは少々煽り気味だが、本文はまったく煽ってはおらず、堅実な内容だ。プログラミングを勉強することにどのような効果やメリットがあるのか、さらに子どものうちからプログラミングに親しむことで、どのような力が身につくのかが、非常に分かりやすく書かれている。
アメリカやイギリスにおけるプログラミング教育の現状や、日本でも始められている、子ども向けのプログラミング講座が紹介されており、決して海外の事例をべた褒めしているわけではない。日常生活と「アルゴリズム」の関係や、プログラムが普段どのような所で使われているかなど、身近な例をあげ、決して難しくはないことを知ってもらおうとしている。
本書には、「プログラム」そのものはほとんど出てこないが、「プログラム」とはそもそもどういうものか、「プログラミング」とは何をすることなのかが、順を追って丁寧に説明されている。そのため、子どもを持つ親に向けて書かれてはいるが、プログラミングに興味はあっても、「自分にはプログラミングなんて」と思っている大人が、プログラミングの基礎をザッと押さえるために読むのにもちょうど良い。
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