マイクロソフトと米ヤフー、検索事業の提携内容を変更

Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 福岡洋一 (ガリレオ)2015年04月17日 10時39分

 検索事業において珍しい組み合わせとも言えるMicrosoftと米Yahooが、Yahooにより大きな自由を与える方向で提携内容を見直した。

 修正を施され、Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏とYahooのCEOであるMarissa Mayer氏が署名した契約には、主に2つの要素がある。まず、Yahooは今後、モバイル端末およびデスクトップPCにおける「検索体験の強化に関する柔軟性」をより多く手にすることになる。さらに、両社は広告販売の取り扱いを変更した。MicrosoftはYahoo検索での「Bing Ads」を独占的に扱い、Yahooは独自の「Gemini」広告プラットフォームを通じて広告販売を続ける。

2009年に契約書に署名する当時CEOだったYahooのCarol Bartz氏とMicrosoftのSteve Ballmer氏
2009年に契約書に署名する当時CEOだったYahooのCarol Bartz氏とMicrosoftのSteve Ballmer氏
提供:Yahoo/Microsoft

 Mayer氏は米国時間4月16日、声明で次のように述べた。「検索はまだ揺籃期にあり、検索を真にすばらしいものにする方法を探る上でこの提携が新たな1章になると、われわれは固く信じている」

 今回の見直しは、両社が6年前に結んだ10年間にわたる検索事業での提携に対するものだ。当時CEOだったMicrosoftのSteve Ballmer氏とYahooのCarol Bartz氏が2009年に取り交わした契約では、MicrosoftのBingプラットフォームによってYahoo検索を強化する一方、Yahoo側は広告を独占的に販売し、Yahoo検索の資産を提供してMicrosoftから毎年かなりの金額を受け取ることになっていた。

 両社の新たな契約については詳細がほとんど明らかにされていない。Yahooのブログに16日に掲載された声明でMayer氏は、この契約により「提携に大きな機会が生まれ、両社ともに、検索体験の向上や広告主にとっての価値創出、パートナーのための持続的な安定性の確保が可能になる」と述べるにとどまっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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