サムスンの子会社でディスプレイ製造を手掛けるサムスンディスプレイが、Apple向けの業務に専門的に取り組む約200人のチームを結成したという。Bloombergが米国時間4月14日遅くに、事情に詳しいとする複数の情報筋の話として報じた。Bloombergによると、4月1日付けで結成されたこのチームは、「MacBook」や「iPad」といったApple製品ライン全体を対象に、ディスプレイに関するAppleからのニーズのみに対応するという。
サムスンは、既に何年も前からAppleに対してディスプレイを提供しており、iPad用スクリーンでは最大の供給業者と言われている。
Appleとサムスンは長い間、複雑な関係にある。両社は長年にわたり、多数のモバイル製品における特許侵害をめぐり世界中で訴訟を繰り広げてきた。何年間にもわたる係争に莫大な裁判費用をかけてきたが、両社は2014年にようやく、米国外での訴訟に終止符を打つことにした。
またAppleとサムスンは、スマートフォンやタブレット、そして最近ではウェアラブル製品といった複数の市場で競争を繰り広げている。こうした競争を繰り広げる一方で両社はパートナーでもある。
サムスンが独自のApple向けの専属チームを本当に結成したとすれば、それは同社がAppleによるさらなる発注を見込んでいることを示唆している可能性がある。Bloombergの記事では、サムスンディスプレイが「Apple Watch」用のスクリーンを製造する可能性があることも示唆している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」