アップル、「Beats Music」独占配信曲をめぐりミュージシャンと交渉中か

Joan E. Solsman (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 吉武稔夫 (ガリレオ)2015年04月13日 12時11分

 報道によると、サブスクリプション型音楽ストリーミングサービスの「Beats Music」で独占配信する曲を提供してくれるよう、Appleが複数のトップミュージシャンと交渉しているという。

 Appleは、同社が独占配信権を持つ楽曲を提供する契約に関して、Florence and the MachineやTaylor Swiftをはじめとするミュージシャンと交渉中だと、Bloombergが米国時間4月10日に報じた。

Appleは、最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏と同社幹部Eddy Cue氏が率いたBeats買収に伴い、Dr. Dre氏とJimmy Iovine氏が創設したサブスクリプションサービスも得た。独占配信曲は、後発サービスに優位性を与える可能性がある。
Appleは、最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏と同社幹部Eddy Cue氏が率いたBeats買収に伴い、Dr. Dre氏とJimmy Iovine氏が創設したサブスクリプションサービスも得た。独占配信曲は、後発サービスに優位性を与える可能性がある。
提供:Apple

 Appleはストリーミング音楽ビジネスで追う立場にある。これは、Spotifyのような新興企業が勢いを伸ばす間もこのフォーマットに抵抗を示していたためだ。ストリーミング配信の成長によってデジタル音楽のダウンロード販売が減少する中、AppleはBeats Musicの刷新を準備している。Appleは、2014年に30億ドル規模で親会社のヘッドホンメーカーBeatsを買収したのに伴い、Beats Musicを手に入れた。

 多くのストリーミングサービスが独占配信曲を欲しがっているが、Appleは「iTunes Store」を擁するデジタルダウンロード販売の最大手であり、市場におけるその重要性は、独占配信曲の交渉を進める上で強力な材料だ。

 しかし独占配信曲を欲しがったからといって必ず獲得できるという保証はなく、市場におけるAppleの勢力も、交渉の成功をもたらす打ち出の小槌ではない。デジタルダウンロード販売におけるAppleの力をもってしても、Beats Musicサービスの再開時には、業界標準の月額9.99ドルよりも低い価格に設定する権利を手中にできなかったと報じられている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]