報道によると、サブスクリプション型音楽ストリーミングサービスの「Beats Music」で独占配信する曲を提供してくれるよう、Appleが複数のトップミュージシャンと交渉しているという。
Appleは、同社が独占配信権を持つ楽曲を提供する契約に関して、Florence and the MachineやTaylor Swiftをはじめとするミュージシャンと交渉中だと、Bloombergが米国時間4月10日に報じた。
Appleはストリーミング音楽ビジネスで追う立場にある。これは、Spotifyのような新興企業が勢いを伸ばす間もこのフォーマットに抵抗を示していたためだ。ストリーミング配信の成長によってデジタル音楽のダウンロード販売が減少する中、AppleはBeats Musicの刷新を準備している。Appleは、2014年に30億ドル規模で親会社のヘッドホンメーカーBeatsを買収したのに伴い、Beats Musicを手に入れた。
多くのストリーミングサービスが独占配信曲を欲しがっているが、Appleは「iTunes Store」を擁するデジタルダウンロード販売の最大手であり、市場におけるその重要性は、独占配信曲の交渉を進める上で強力な材料だ。
しかし独占配信曲を欲しがったからといって必ず獲得できるという保証はなく、市場におけるAppleの勢力も、交渉の成功をもたらす打ち出の小槌ではない。デジタルダウンロード販売におけるAppleの力をもってしても、Beats Musicサービスの再開時には、業界標準の月額9.99ドルよりも低い価格に設定する権利を手中にできなかったと報じられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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