LGの次期主力スマートフォンには、ほぼ全面的に大幅に改良されたディスプレイが搭載される予定だ。
LG Displayは米国時間4月3日、この新しいQHD(Quad High Definition)LCDディスプレイが「主要な機能における飛躍的な進歩を象徴する」ものだと述べた。これらの機能には、輝度、色域、コントラスト比、タッチ機能、消費電力、薄さなどがある。
新しいディスプレイは既に量産に入っており、LGの次期主力スマートフォンに採用される。同スマートフォンは2015年4月末にリリースされる予定だ。
LGは3日の発表で、次期主力端末の名前を明かさなかった。しかし、同社は新端末の発表イベントを4月28日に開催する予定だ。業界ウォッチャーは、LGの現行の主力端末「G3」の後継として、同端末の名称は「G4」になると予想している。
新しい5.5インチQHDディスプレイは、標準的なHD解像度(1280×720)の4倍に相当する2560×1440ピクセルで、ピクセル密度は538 ppiだ。LGはまた、同社が120%と説明するディスプレイの色域(使用可能な色の全領域)により、鮮明で豊かな色彩を約束している。
さらにこのディスプレイは、従来のQHD LCDパネルよりコントラスト比が50%高く、輝度も30%高くなるといい、どちらも消費電力を抑えたままで実現すると、LGは述べている。コントラスト比が上がると黒がより深くなり、色の輝度と画像の鮮明度もより高くなるが、LGによると、より明るくなったディスプレイのおかげで、明るい日光の下でも見やすくなるという。
LGが新しいディスプレイで宣伝しているもう1つの要素が高感度のタッチセンサだ。「Advanced In-Cell Touch(AIT)」と呼ばれる技術により、インセルタッチ機能が向上している。インセルタッチとは、タッチセンサとLCDディスプレイを1枚のパネルに結合する技術だ。LG Displayが開発したこのAITを用いてLCD内部にタッチセンサを実装することで、タッチ感度が大幅に向上し、全体的なより薄型なデザインを可能にしたと、LGは述べている。
LG Displayは、スマートフォンなどの端末向けにディスプレイパネルを製造している。一方、スマートフォン、タブレット、テレビなど、これらのパネルを搭載した最終製品は、LG Electronicsが販売している。
米CNETはLGにコメントを求めたが、直ちに得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」