エイプリルフールのためにテクノロジ企業が趣向を凝らしたプレスリリースを発表したり、あまりに出来すぎた製品や突飛なアイデアなどにまつわる「面白ジョーク」を披露したりするのは、米国でも恒例になっている。ここでは、時差の関係で日本から見た場合1日遅れになるが、その一部を紹介したいと思う。
Googleは米国東部標準時間4月1日午前0時、何でも反転表示してしまう検索ページを公開した。ハイテク仕掛けの郵便受けを発明したり、「Google Maps」をパックマンに変えてしまったりと、より手の込んだ仕掛けと比べれば、こちらは実にシンプルないたずらだ。
一方、T-Mobileも、新たなプランを発表した。
いたずら好きで有名なT-Mobileの最高経営責任者(CEO)のJohn Legere氏はブログ投稿で、「長年、保守的なキャリアがいわゆる『家族』プランと称して大胆に売り込んできたものは、実は家族全員が利用できるプランではなかった」と記した。「これは非常に大きな問題だ。このようにキャリアが家族全員と偽ってきたことは、ショッキングだ。しかし、われわれは今日から、その誤りを正すつもりだ。本日、『Pets Un-leashed』を発表する。家族プランの範囲を拡大し、家族全員を対象にする。そう、ペットの猫もボア科のヘビも、カメもだ」(Legere氏のブログ投稿)
Microsoftは、この日にちなんで、なんとなく本物の製品に見える「MS-DOS Mobile」を披露した。これはジョークだが、実際にMS-DOS Mobileをインストールして実行すると、過ぎし日のコマンドラインインターフェースを現代の「Lumia」端末上で再現することができる。「C:\PROGRAMS\PHONE」ディレクトリに移動すると、「MAPS.EXE」「MARKET.EXE」「INTERNET.EXE」が表示されるので、これらをコマンドラインで実行すると、該当する「Windows Phone」向けアプリが立ち上がる。
とはいえ、何より秀逸なのは、そのカメラアプリだろう。このアプリでは、普通にカメラが立ち上がるが、写真を撮影すると、ASCIIアートキャラクタと、ぼやけたモノクロピクセルで画像が表示される。ASCIIとは、コンピュータ上にアルファベットをベースとしたテキストを表示する、由緒あるエンコーディングシステムだ。ただし、利用する場合は、「HIMEM is testing extended memory(HIMEMが拡張メモリをテスト中)」や「AUTOEXEC.BAT」といったテキストを否応なしに目にすることになる。そのため、「MS-DOS」で苦労した経験のある人は動揺するかもしれない。DOSに絡むこの問題は、1990年の「Windows ME」に至るまで居座り続けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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