世界中の多くの国で、ソーシャルメディアでの嫌がらせは違法とされている。だが、嫌がらせを受けたことを警察当局に報告しようとすると、訴えの内容を裏付けて信ぴょう性を高めるために、その嫌がらせの記録を集めて保存するよう勧められる。
そこで、Twitterは米国時間3月17日、この作業を簡単にできるよう、たった1回のクリック操作で関係のある情報をすべてまとめたレポートを作成し、自分宛のメールとして送信するツールを追加した。ツイートを報告する際に「It's abusive or harmful」のオプションを選ぶと、ポップアップ画面が現れ、ボタンをクリックするだけでレポートが送信できる。レポートは、必要に応じて、印刷して警察に提出することもできる。
今回の取り組みは、相次いで行われてきた、嫌がらせに対抗するためのツールやガイドラインの更新に続くものだ。2014年後半には性差別に取り組むWomen, Action & the Media(WAM)と協力関係を結んだほか、悪質なツイートを報告するための新しいツールも公開した。また2015年3月に入り、Twitterはユーザーポリシーを更新し、撮影された人物の許可なく投稿されたヌードや性的行為の画像、いわゆるリベンジポルノの投稿に対して、今後はどんな違反も容赦しないゼロトレランスのアプローチを採用すると明言している。
今回新たに機能追加されたレポートには、ツイートの内容、送信者のユーザー名、ツイートのURL、そのツイートの標的となった人物のユーザー名、そしてツイートの送信日時が記録される。また、警察から追加の情報を求められた場合には、Twitterに直接要請できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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