YouTubeは、360度動画をアップロードする機能の追加を予定している。360度動画とは、撮影者を取り囲む全ての景色をキャプチャする「RICOH THETA」やKodakの「PIXPRO SP360」などの特殊なカメラで撮影したクリップのことだ。
現時点では、360度動画はスケートボードなどのアクション動画を記録するときなど、そのクールさに着目した使われ方をしている。しかし、このような動画は、Googleの「Cardboard」やFacebookが2014年に買収したOculusなどの取り組みによって消費者市場に近づきつつある仮想現実(VR)の分野で、より大規模なアプリケーションに取り入れられる可能性がある。VRヘッドセットを装着して360度動画を見れば、撮影者を取り巻く空間にいたような臨場感を味わえる。
この機能が提供開始されれば、「Android」向けの既存の「YouTube」アプリで動画を再生し、スマートフォンやタブレットを動かすことによって、さまざまなアングルで動画を視聴することができるようになる。youtube.comサイトや他のサイトに埋め込まれた動画でも、マウスを使って同じ効果を得られる。YouTubeは、「iPhone」や「iPad」をはじめとする他の端末にもこの機能を提供できるように作業中だと述べた。
同社によると、「Bublcam」「GIROPTIC 360cam」「RICOH THETA」やIC Real Techの「Allie」、KodakのPIXPRO SP360などのカメラに対応するという。フォーマットに関する技術情報と、アップロード者の動画ファイルに正しいメタデータを挿入するためのスクリプトも提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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