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横須賀に“行かない理由”を逆手にとったIngressでの集客--ガチ勢も遊べるフィールドに - (page 4)

加納恵 (編集部)2015年03月20日 10時00分
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Intel Mapの動きを読み解くことで見えてくるもの

--この後のキャンペーンなどを教えてください。

古崎 3月14日から4月15日にかけて「SAKURA OF YOKOSUKA」と題して「さくらまつりミッション」を実施します。

 市内9カ所で開催される「さくらまつり」を巡る9ルートのMissionを用意します。その中には米軍横須賀基地の一般開放日である3月29日の「日米親善よこすかスプリングフェスタ」も含まれており、普段は入ることのできない米軍基地内の一部のポータルもHackできます。

 Missionを1つクリアすれば、プレゼントに応募ができ、全員に「YKSK横須賀ミッションメダルステッカー」「まいあめ公房 イングレス飴」「公式ステッカー、アイテムパスコードカード」をプレゼントするほか、抽選で2~4名に「イングレススカジャン」、モバイルバッテリなどを用意しています。全員にプレゼントするアイテムは、三笠桟橋、横須賀市観光案内所スカナビi、ソレイユの丘、くりはま花の国の4カ所でもウェルカム企画として数量限定で配布します。

 このキャンペーンにあわせて、三笠桟橋と「よこすか海軍カレー本舗」の2カ所でモバイルバッテリの貸し出しも開始する予定です。

--集客としてIngressキャンペーンは成功しているように感じます。成功のポイントは。

 横須賀の場合、破壊系のMissionが1つもなくて、その場に来ればよいという形になっているのはポイントだと思います。破壊系のMissionはやはり現場を荒らすことにもつながりますから。観光地を見てほしいという形に仕上げているのは良い部分だと思います。

 Ingressは行動と発見を促す旅ですから、Ingressを取り入れれば人が集まる、経済効果が生まれると考えがちですが、それは少しだけ先延ばしにして、人がなぜそこに来るのかの理由を見つけることも大事です。どんな理由で人がここにきているのか、そこが集客のポイントなのだと思います。

--実際にIngressを観光誘致に取り入れ、実践してみて、どんなところがポイントでしたか。

オオツネ やはりIngressを取り入れることで集まってくれる人と地元で遊んでいる人との利害対立ですね。地元のエージェントからは必ず嘆きみたいなものは生まれてきますから。これを「でも地域振興につながったからよし」としてもらえるかどうかだと思います。

 ただエージェントが増えていく中で、地元の方とエージェントの間で思い違いのようなものが発生しているのも事実です。例えば商店街の中にあるポータルに人が集まっていて、さらに5分おきに同じ人が訪れるとしたら、そのポータルの前にあるお店の方は不審者が来た、と思うかもしれない。そうしたときに地元の観光課なり、商工会なりが取りまとめていると、問題をクリアしやすくなると思います。

矢部 私自身、観光誘致に取り入れるためにIngressを始めましたが、実際に参加してみることの重要性を感じています。やればやるほど奥が深いですし、とにかく歩きますから健康促進にも役立っています。集客だけではなく、健康促進にも活用できるかもといった新たなアイデアが浮かぶのも、実際に使ってみてはじめてわかることでした。

 実際、打ち合わせでもなんでもなくてポータルの近くで矢部さんとお会いしていますよね。行動しているからこそ、ゲームの特色がわかるんだと思います。ガチは違いますね(笑)。

古崎 自分でやってみることが第一ですが、その地域で楽しんでいるエージェントの中に、飛び込んでいけるかもポイントです。オオツネさんがおっしゃったように、地元のエージェントの方から「荒らしてほしくない」というご意見は、横須賀でも出てきました。そうしたときに、私が直接やり取りすることで、理解が得られるケースも多々あります。もちろんすべての人に公平に接していくことはできませんが、きちんと向き合うことで、解決できる問題もありますし、ご意見もいただけます。

 Ingressをプレイしていない人が、観光誘致に活用すると、今ある観光ルートにIngressのMissionを設定しようという発想になりがちです。でもその観光ルートに人が集まっていないのは、つまらないからかもしれない。IngressのIntel Mapの中では全然別のルートで人が動いているんですね。

 現実のレイヤーの上にあるIntel Mapを見ていれば、この土地にどんな可能性があるかが必ず見えてきます。Intel Mapの動きを読み取ることが新たな集客への近道かもしれません。


写真左から、古崎氏、矢部氏、堀氏、オオツネ氏

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