UPDATE 大きな注目を集めている「Apple Watch」は、すぐにスマートフォン市場を席巻するようになると、調査会社Strategy Analyticsは述べている。
2015年のApple Watchの出荷台数は1540万台となる見込みで、Appleは世界のスマートウォッチ市場の54.8%を獲得するという。今回の調査によると、Appleを除くスマートウォッチメーカー全社を合わせた2015年の出荷台数は、1270万台にすぎないという。Strategy Analyticsは、Apple Watchがウェアラブル分野の起爆剤になるとの見方を示し、世界の全スマートウォッチ出荷台数が2014年の460万台から2015年の2810万台へと、511%増加するとしている。
Strategy AnalyticsのエグゼクティブディレクターであるNeil Mawston氏は米国時間3月5日、声明の中で次のように述べた。「Apple Watchは世界のスマートウォッチ市場の起爆剤になる。Appleのブランド力、忠実なファン層、高いリテールプレゼンス、そして広範なアプリのエコシステムにより、Apple Watchの普及が順調に進むことは間違いないだろう」
Apple Watchは、Appleが9日に開催する特別なイベントの目玉となることが予想されている。このイベントでAppleは、全モデルの価格や発売日など、同端末に関する最終情報を発表すると見られる。Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は先頃、Apple Watchの出荷は4月になると述べており、また、最近の報道も同社が予定日に向けて取り組んでいることを示唆している。
Strategy Analyticsのこの調査報告書は、バルセロナで開催中のスマートフォン業界向け大型見本市「Mobile World Congress(MWC)」が終盤に入る中で発表された。同イベントは今回、さまざまなスマートウォッチの発表の場となった。Huawei(ファーウェイ)やLGといった注目のスマートフォンメーカーが、各社独自のスマートウォッチを発表しており、いずれも2015年に発売される予定だ。そして、Strategy Analyticsを含め、アナリストの中には、大々的にリリースするにもかかわらず、Appleには今後、多少の厳しい競争が待ち受けている可能性があるとする見方もある。
Mawston氏は、「第1世代のApple Watchは、まだ完ぺきなものではない」と述べている。「例えば、Apple Watchのハードウェアのデザインは、『Huawei Watch』などの一部の競合モデルと比べてあまり魅力的とは言えないものであり、バッテリ持続時間は、これまで多くの人々が慣れ親しんできた腕時計ほど長くはないかもしれない。また、Appleの高額な価格設定は、一般の消費者の手に届きにくいものになる可能性がある。Appleがライバル製品に先を越されないようにするために、2015年中に第2世代のWatchへアップグレードする必要があるのは明らかだ」(Mawston氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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