ヤフーとドワンゴは3月3日、カップル向けのスマートフォンアプリをそれぞれ公開した。
ヤフーの「Pairgram」は、カップル2人で1つのアカウントを共有し、他のカップルとコミュニケーションがとれるサービス。当初はiOS版のみの提供で、利用は無料。Yahoo! JAPAN IDではなく、TwitterまたはFacebookのアカウントでログインできる。ユーザーは他のカップルをフォローして近況を追い、写真に「いいね!」することができる。
デート時に役立つ機能として、フロントカメラとバックカメラで同時に撮影し、1枚の写真に自動合成する機能を備える。また、2人がそれぞれ撮影した写真を2人だけで閲覧できる機能もある。メールやクラウドサービスなどと比べて手軽に写真を共有できるのが特長だ。
ヤフーでは今後、Android版を開発するほか、SNS機能や撮影機能を強化することを予定しているという。
一方、ドワンゴの「LOVE LOCK」は、“ラブロック”と呼ばれるアイテムを地図上に設置することで、パートナーとの「時間」「場所」「思い出」を写真やメッセージで共有できるサービス。iOSとAndroidに対応。基本利用は無料で、アプリ内課金がある。
モチーフとなったのは、恋人たちが愛を約束する行為として知られる「愛の南京錠」。
「愛の南京錠」は、恋人同士が「愛」を約束する象徴として世界的に認識されています。最も有名なのは、フランス・パリのポンデザール。2008年頃より、恋人同士が永遠の愛を誓い、二人の名前を書いた南京錠を欄干の金網に取り付けて鍵をかけ、その鍵をセーヌ川に投げ込む「カデナ ダムール(愛の南京錠)」が流行。世界的な観光スポットにもなっていますが、2014年6月にはその人気の高さ故に、南京錠の重さに耐え切れず金網の一部が崩れ、一時閉鎖になるという盛況ぶりが話題に。また、日本でも神戸市の「ビーナステラス」に設置された「愛の鍵モニュメント」が有名で、南京錠を取り付けることができるためカップルに人気のスポットになっています。(ドワンゴ)
ラブロックを設置したい場所を地図上で選び、お互いのニックネームと、パートナーへのメッセージを入力して、ラブコード(秘密の鍵番号)をパートナーに送信する。パートナーが鍵をかけると、さらにメッセージを書き込んだりできる「ラブログ」が利用できるようになる。地図上からは他のユーザーが設置したラブロックを見ることも可能だ。
ラブロックは当初6種類で、無料版が2つ、有料版が4つ用意されている。高価なラブロックは地図上で目立てるという。ドワンゴでは今後、新たなラブロックを追加する予定で、人気キャラクターやアーティストとコラボレーションしたものなども予定しているという。
カップル向けアプリでは、エウレカの「Couples」やTimersの「Pairy」、韓国VCNCの「Between」が先行している。また、毛色は違うが、動画コミュニティアプリ「MixChannel」では、カップルが抱き合ったり、キスをしたりする動画を共有する独特の文化が育まれている。
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