「Withings Home」レビュー--環境センサを搭載するホームセキュリティカメラ - (page 3)

Megan Wollerton (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2015年03月03日 07時30分

 Withings Homeは設置が簡単であり、iOSアプリの操作もとても簡単だ。設定にはまず、同梱されてくる電源アダプタをMicro-USBポートに接続する。アプリはインストール作業の進捗状況をインジケータの点灯で示しながら、順を追った説明を表示するようになっている。またアプリを起動すると、ライブストリームやフォトアルバム、空気中のVOC濃度のグラフ、監視設定(ここからモーションやサウンド、空気の質の検知有無とともに、VOC濃度警告を出すしきい値の設定が可能)にアクセスできる。ただしナイトビジョンの設定については「My Devices」の下にある設定セクションに潜んでいた。

 サードパーティーとの統合に関して言えば、Withings HomeはAppleのスマートホーム規格である「HomeKit」と互換性を有しており、IFTTT上に自社のチャンネルも用意している。ただ残念なことに、Appleは今のところ「Siri」をベースにしたHomeKitプラットフォームをまだ利用可能にしておらず、WithingsのIFTTTチャンネルは「Pulse」や「Smart Body Analyzer」「Wireless Scale」「Wireless Blood Pressure Monitor」といった製品にしか対応していない。「Homeboy」のようなセキュリティカメラや、「Manything」のようなカメラアプリには便利なIFTTTアプリが数多く用意されているだけにとても残念だ。

提供:Megan Wollerton/CNET
VOC濃度のグラフとその通知設定
提供:Megan Wollerton/CNET

 199.95ドル(169.95ポンド)のこのWithings Homeカメラには興味深い機能がいくつかある。リアルタイムでVOC濃度をppm単位で検出するVOCセンサや、タイマーを使った子守歌とナイトライト機能、さらには物理的な「プライバシーモード」を実現するための着脱可能なカバーまでもが付いている。しかし、このような周辺機能は、期待している中核機能が充実していなければあまり意味を持たない。

 Androidアプリや、クラウドストレージオプション、モーションセンサの感度調整は、この価格帯の製品では標準的な機能となっているが、Withingsはそういったものを付属機能のように扱っている。この製品は失敗ではないが、Withings Homeをちゃんとしたセキュリティカメラとして使用するのは難しいはずだ。この製品はウェブカメラやベビーモニタとして捉えるにとどめ、それ以上の期待は持たない方がよいだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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