Yandex、ロシアの連邦反独占庁にグーグルの調査を依頼

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年02月19日 07時36分

 ロシアを拠点とする検索エンジンYandexは、Googleが同国の独占禁止法に抵触している可能性があるとしてロシアの連邦反独占庁(Federal Antimonopoly Service of Russia)に調査を要請した。Yandexが現地時間2月18日に明らかにした。

 Yandexは、GoogleがモバイルOSの「Android」にGoogle検索アプリなどの自社サービスをバンドリングしていることを訴えている。Androidはオープンプラットフォームであるにもかかわらず、Googleは端末メーカーらに対し、特定のGoogleアプリをプリインストールし、Google検索をデフォルトとして設定するように求めているとの主張だ。また端末メーカーは、Googleと競合する企業のサービスをインストールすることを禁じられているという。

 Yandexはロシア以外ではあまり知られていないが、同国では検索市場全体のおよそ60%を占有している。それとは対照的に、Android端末上の検索については、シェアが1年前の52%から約44%に減少したと、Yandexの広報担当者はBBC Newsに述べた。

 Yandexはさらに、Googleがアプリストアを利用して端末メーカーをロックインしているとも非難する。「Google Play」をインストールするために端末メーカーは、「Google Search」「Google Maps」「Gmail」などのGoogleアプリを含む「Google Mobile Services」スイートをプリインストールする必要があると、Yandexは述べた。

 Yandexは自社の主張を裏付ける証拠として、Prestigio、Fly、Explayのスマートフォンベンダー3社が2014年にYandexに対し、Googleの慣行により、Yandexの各種サービスをそれぞれのAndroid端末にプリインストールすることができなくなったと伝えてきたことを挙げた。その結果、Yandexだけでなく、端末メーカーや究極的にはエンドユーザーも抑圧されているとYandexは述べた。

 Googleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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