Appleが「Activation Lock」を同社のスマートフォンに追加してから12カ月間に、「iPhone」の盗難件数がニューヨークで25%、サンフランシスコで40%、ロンドンでは50%減少したという。 Reutersが米国時間2月11日、これら3都市の当局が発表した声明を引用して報じた。
2013年の「iOS 7」で導入されたActivation Lockでは、ユーザーの端末の内容を本人以外の誰かが削除したり、再アクティベートしたりできないように、ユーザーの「Apple ID」とパスワードを入力する必要がある。これにより、iPhoneや「iPad」を売って手っ取り早く金儲けしようとたくらむ盗難者に対し、これらの端末が使用できないようにする。各都市の法執行機関の関係者はかなり以前から、Appleをはじめとする端末メーカーらに対し、盗難された端末の使用を厳しく取り締まるのに役立つこうした「キルスイッチ」の導入を促してきた。
盗難を減らす手段としてモバイル端末メーカーにキルスイッチの導入を促してきた人々としては、ロンドン市長のBoris Johnson氏、サンフランシスコ地区検事長のGeorge Gascon氏、ニューヨーク州検事総長のEric Schneiderman氏などがいる。米国の一部の州では既に、スマートフォンにキルスイッチを搭載することが義務付けられている。
カリフォルニアでこの法律が施行されるのは2015年7月1日からだが、Gascon氏によると、端末メーカーが既にキルスイッチを実装してきたことから、スマートフォンの盗難件数は減少しているという。
Gascon氏はReutersに対し、「ワイヤレス業界は洗練された新機能をリリースし続けているが、自社の顧客が暴力犯罪の対象になるのを阻止することこそ、こうした企業が市場にもたらし得る最もクールなテクノロジだ」と述べた。
米CNETはAppleにコメントを求めたが、直ちに得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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