Appleの従業員の転職先として人気が高いのはTesla Motorsだ。
注目を浴びる電気自動車を製造するTesla Motorsは、エンジニアリングや法律など、さまざまな専門知識を有するAppleの元従業員を150人以上雇用している、とBloombergが米国時間2月5日に報じた。自動車メーカーを含め、他のどの企業の出身者よりも多くの元Apple従業員を雇用した、とTesla Motorsの最高経営責任者(CEO)兼創設者であるElon Musk氏はBloombergに語っている。Appleのデザイン哲学はTeslaと「比較的近い」と同氏は述べており、Appleの「Mac」ハードウェア担当幹部だったDoug Field氏を2013年に引き抜いたのもそのことが理由かもしれない。
2003年に創設されたTesla Motorsは、すぐに世界有数の電気自動車メーカーになった。同社の成功の鍵は、性能と優れたデザインのギャップを埋める能力にある。近年はコスト削減もプラスに働いている。次期モデルの「Model 3」は、2017年に予定されている発売時の価格が3万5000ドルからとなっており、従来モデルの一部が6桁の価格で販売されていたのとはかなりの開きがある。
Tesla Motorsの従業員数は1万人を超えるため、元Apple従業員の割合はわずかだ。
Musk氏がBloombergに語ったところでは、Appleが仕返しに一部従業員を引き抜こうとしてきたが、成功例は「ほとんどない」そうだ。Appleは、Tesla Motorsの従業員に25万ドルの契約時ボーナスと60%昇給の提示までしたという。
Appleにコメントを求めたが、今のところ回答はない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス