ミクシィは2月6日、2015年3月期第3四半期の連結業績を発表した。売上高は628億6500万円(前年比973.7%増)、営業利益は299億2700万円(前年は5億900万円の赤字)、経営利益は299億7900万円(同6億3600万円の赤字)、純利益は191億400万円(同15億7300万円の赤字)となった。
四半期ベースでは売上高は333億1100万円(前四半期比49.8%増)、営業利益は155億7700万円(同60.7%増)、経営利益は156億3700万円(同61.1%増)、純利益は100億2100万円(同62.6%増)と、増収増益が続いている状態だ。
躍進の主要因であるコンテンツ事業で、そのほとんどを占めるスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」は、この第3四半期だけで売り上げが300億円を突破。10月からは北米版や韓国版、中国版と次々にサービスを開始。世界累計の利用者数は2300万人を突破している。依然として国内の利用者も伸びており、国内利用者数は1800万人という。
今後もプロモーションやタイアップ展開のほか、プレイヤー同士の対戦をメインにしたPvP(Player vs Player)タイトルとして、新アプリ「モンストスタジアム」を今春提供開始予定としているほか、アーケードゲームや卓上ゲームを展開する。また海外でも台湾で、2月からテレビCMを放映するのを皮切りに本格的なプロモーション展開を開始。そのほかの地域でも訴求に努めていくとしている。
前回発表した通期業績予想を上方修正。売上高は1100億円、営業利益は500億円、経常利益は500億円、純利益320億円と、前回発表時よりも10~11%程度上乗せしている。特にコンテンツ事業は、第4四半期だけで売上が400億円を突破すると見込んでいる。
急成長を続けるモンスターストライクがどこまで伸びるのか。ミクシィ代表取締役社長の森田仁基氏は売り上げの規模に言及せず、通期業績予想を発表している第4四半期までという前置の上で「インストール(利用者)数は伸ばしていける」とコメントするにとどまった。また息の長いタイトルとして運営することについては「ユーザーに驚きを与えることが大事。課金率に目がいきがちだが、それよりも『ここが新しくなった』『新しい物に挑戦しよう』という、モンストの会話が常に行われるように機能追加や改善を続けることのほうが重要」と語っていた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス