ミクシィは11月7日、2015年3月期第2四半期の連結業績を発表した。売上高は349億5400万円(前年比778.3%増)、営業利益は143億5000万円(前年は3億9800万円の赤字)、経営利益は143億4200万円(前年は5億2500万円の赤字)、純利益は90億8200万円(前年は13億5200万円の赤字)となった。四半期ベースでは売上高は222億3500万円(前四半期比74.8%増)、営業利益は96億9600万円(同108.3%増)、経営利益は97億500万円(同109.3%増)、純利益は61億6300万円(同111.1%増)とおおむね倍増しており、大幅な増収増益が続いている状態だ。
その要因となっているスマートフォン向けゲームアプリ「モンスターストライク」については1周年を迎えて利用者数は世界累計で1500万人を突破。プロモーションでは記念イベントを開催したほか、テレビCMではLINEのキャラクターとコラボレーションするなどして、大きな効果があったとしている。海外展開については、11月中旬に韓国版を配信するほか時期は未定としながら中国や東南アジア、さらに欧州地域の展開を予定しているという。
そして新プロジェクトとして「モンストスタジアム(仮称)」も発表した。決算説明会でこの件に触れたミクシィ代表取締役社長の森田仁基氏は、詳細については未定としながらも、対戦プレイをメインにした形のスマートフォン向けアプリになることを示唆した。「モンストは4人で一緒に戦う共闘をテーマとしているが、YouTubeなどではよく2チームに分かれてどちらが先にクリアできるかを競う遊び方もあり、遊んでいる側も見ている側も盛り上がっている。これをユーザーに体験をしてもらいたい」という。
モンスターストライクの現状として、おおむね1日当たり4~5万ダウンロード、月間で120~150万ダウンロードで推移しているという。課金率の面では横ばいから微増で、アクティブユーザーの積み上げによって売り上げが拡大しているという。こと日本の市場においてスマートフォン向けゲーム市場は成熟しつつある状況だが、森田氏はほかにもインストール数を伸ばしているタイトルがあることや、スマートフォンもより普及していく状況、またゲーム内外含めた施策などやれることも多く、まだ伸ばせる余地は十分にあるという見方を示した。
前回の決算発表会では合理的に算定できないとして非開示としていた、通期業績予想を今回は発表。売上高は1000億円、営業利益は450億円、経常利益は450億円、純利益290億円と大幅な黒字を見込む。この数字については、モンスターストライクの海外売り上げは台湾版のみを考慮したものだとしている。
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