カシオ、アプリビジネスに“本気”--少しの口笛や鼻歌でまるごと1曲作れるアプリ - (page 2)

カシオがアプリビジネスに本気で取り組む理由

ハードウェアビジネスとアプリビジネスのプロセスの違い
ハードウェアビジネスとアプリビジネスのプロセスの違い

 カシオ コンシューマ事業部 企画部長の石田伸二郎氏は、「アプリビジネスに本気で取り組んでいる。当社の技術、アイデア、独自のアプリを今後続々と提供できる環境が整ったことを報告したい」と挨拶した。

 石田氏は、アプリビジネスを手がける前は携帯電話やスマートフォンなどの開発に長く携わってきた。通常のカメラや携帯電話などの開発は、最低1年が通常とされてきたという。なぜカシオがアプリビジネスなのか。「多くの人がすでにスマートフォンを持っており、アプリをダウンロードする環境(ストア)も整っている。リリースと同時に世界中の人に届けられる。そこに着目した」と理由を説明した。

 自身の持つモバイルデバイスの経験を融合し、「新しいアプリを創造できると確信を持っている」と意気込む。今回のChordana Composerは社内公募をもとに、社員自らが設計したアプリだという。「(同社において)誰もが挑戦できるシリコンバレー的な環境を作っていく」と語った。

 カシオは2013年10月に、ミュージックアプリの第1弾を公開した。1月22日には往年の当社シンセサイザーを再現した「CZ App for iPad」(2000円)をリリースし話題になった。現在は、曲のコード進行を自動検出する「Chordana Viewer」(1000円)など4種類のアプリがラインアップする。

 発表会では、ピアノ、電子オルガン、シンセサイザー演奏家・作編曲家の樺山潤一郎氏が、CZ App for iPadを使ったデモを披露した。

 なお、ミュージックアプリはヤマハやローランド、KORGらも力を入れており、1月29日にはローランドが音源モジュールアプリ「SOUND Canvas for iOS」をリリースしたばかりだ。


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