ローランドは1月29日、iOS向けの音源モジュールアプリ「SOUND Canvas for iOS」を発売開始した。App Storeからダウンロードできる。価格は2000円で、発売記念として2月10日まで1500円で提供する。
1990年代にコンピュータ・ミュージック用の定番音源として普及した「SOUND Canvas」シリーズがiPhone/iPadで再現できるアプリだ。
コンピュータ・ミュージックは、1988年に発売した「ミュージくん」などを代表とし、楽器が弾けない人も音楽制作が楽しめるというコンセプトをもとに急速に浸透してきた。その最盛期とも言える90年代にスタンダード音源として多くのファンに支持されたハードウェアの音源モジュールが「SOUND Canvas」シリーズだ。
SOUND Canvasシリーズは、今でも多くの音楽シーンで活躍しているという。今回のSOUND Canvas for iOSは、ジャズやロック、ポピュラーのヒット曲から、フルオーケストラによる壮大な映画音楽やシンフォニーまで、「SOUND Canvas」シリーズ用に作成された膨大な数の曲データを、iPhoneやiPadでそのまま楽しめる。
「GS」フォーマットのほか、「GM2」「GM」のSMFの再生に対応。1600音色/63ドラムセットを搭載し、16パートの楽器を同時に発音可能。リバーブ/コーラス/ディレイ/2バンドEQに加え、64種類のインサーション・エフェクトも内蔵する。SOUND Canvas「SC-88Pro」や「SC-8820」用のSMFの再生にも対応する。MIDIインターフェース(別売)を接続すれば外部MIDI音源として利用できる。また、他の音楽制作アプリとの連携も可能で、新たな作品を生み出すツールとしても活用できるとしている。
このところ、シンセサイザーなどかつての人気だった製品を再現したアプリが話題だ。
カシオは1月22日、CZ-101(1984年発売)など同社のシンセサイザーのベストセラー「CZシリーズ」を再現するとともに、新機能を付加したアプリ「CZ App for iPad」(2000円)をリリースした。
またヤマハは、ヤマハ シンセサイザー40年の歩みが読めるほか、スタンドアローンとしてだけでなく、外部のシンセサイザーから音源として利用できる新開発のバーチャル アナログシンセサイザー「AN2015」を搭載したアプリ「Yamaha Synth Book」を1月23日に発表している。料金は無料。ヤマハは40周年を記念して1月31日まで期間限定で楽曲制作できるシーケンサーアプリなどを無料で公開している。
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