2014年12月にインドで営業禁止を命じられたオンライン配車サービスのUberが、首都ニューデリーに戻ってきた。しかし、同社が実際にサービスを提供できるのかどうかは依然として不明だ。
Uberはニューデリーで営業を再開するため、現地時間2015年1月21日にタクシー営業免許を申請したことを22日のブログ投稿で認めた。今回の免許申請の数週間前、Uberはニューデリーで営業禁止を命じられている。
Uberが申請したのは、デリーが「Radio Taxi Scheme」(無線タクシースキーム)認可書と呼ぶ免許である。同社がこの免許申請を決定したのは、少し意外だ。Uberは配車を希望する人をドライバーとつなぐテクノロジ企業なので、タクシー営業に関する通常の規制の対象外だ、と同社は主張してきた。しかし、世界中のタクシー会社は、Uberはタクシー会社と同じ法律によって規制されるべきで、タクシー会社と同じようにコールセンターと関連インフラを完備すべきだ、と主張している。
Radio Taxi Schemeを申請したことで、Uberはデリーでは事実上、タクシー会社になろうとしている。デリーのウェブサイトに掲載された認可書ページによると、無線タクシー会社は、24時間体制のコールセンターと少なくとも200台のタクシー営業用車両を備えることが義務づけられているという。
Uberのインドにおけるトラブルは2014年12月上旬に始まった。きっかけは、同社ドライバーの1人がUberサービスを通して女性を車に乗せた後、強姦と暴行を働いた罪に問われたことだった。そのわずか数日後、同市交通局の特別長官であるSatish Mathur氏はIndia Timesに対し、Uberのサービスは「顧客を欺いている」と述べ、同社はデリーで違法に営業を行っている、と付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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