富士通では、法人向けと個人向けの両方にPCを提供している。求められる商品価値について、「法人向けは、生産性の向上、現場での活用に加え、情報漏洩の防止へと発展している。個人向けは、インターネットの利用、情報収集、SNSから、サービスの安全利用へ広がっており、どちらも徐々に重なり合って同じようなニーズになっていくと考えられる。富士通における共通の付加価値は、いつでもどこでも安心・安全にある」(竹田氏)と説明した。
スマートフォンやタブレットなどに押され、厳しい状態に置かれていると言われるPC市場。この点について問われた富士通 執行役員常務 ユビキタスプロダクトビジネスグループ グループ長の齋藤邦彰氏は、「ビジネス的には厳しいように見えるが、結論からいくとまだまだチャンスはあると思っている。ホームコンピューティング、家の中でパソコンが活躍する場は、まだまだある。そこを伸ばしていくのと、法人向けのパソコンで言えば唯一に近いMade in Japanのメーカーが富士通。かゆいところに手がとどくカスタマイズと富士通のバックにあるクラウド、使いやすい垂直統合などまだまだやることがあるし伸ばせる。パソコン、スマートフォンなどさまざまなものがあるが、コアになるものはIoT技術。形のないものになる。その技術やノウハウの蓄積は持っている。それにフォーカスしていきたい」と語った。
また、発表会場の展示ブースでは、ドライバーの脈波から眠気の傾向を検知し、ドライバーや運行管理者に対して安全運転を支援するウェアラブルセンサ「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm」も注目を集めていた。2月より運輸業向けに販売を開始するという。
富士通研究所が開発した独自のアルゴリズムを用い、ドライバーの耳に装着したセンサから取得した脈波情報などからドライバーの眠気状態を検知し、本人および運行管理者に通知できるというもの。デジタコなどの車載機と接続し、運行管理システムと連携させることで、運行管理者がドライバーの状態をリアルタイムに確認することができ、客観的なデータに基づいて最適な指示を出すことができるようになるという。
将来的には、疲労やストレス、緊張状態などの検知データを蓄積し、ハザードマップに適用することで、事前に危険予測を行い運輸安全マネジメントの向上に繋げられるとしている。
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