KDDIは1月19日、2015年春モデルとなる新商品7機種を発表した。スマートフォン4機種、フィーチャーフォン2機種、Wi-Fiルータ1機種をラインアップし、1月下旬から順次発売する。
今回のラインアップの注目点は、ターゲットを明確化した端末の導入と端末に合わせた特別料金の設置だ。
すでにNTTドコモやソフトバンクモバイルは、シニア向けやジュニア向けの端末をラインアップするが、KDDIとしては今回が初となる。これについてKDDI代表取締役社長の田中孝司氏は、「早く出せばいいかというとそうでもなくて、何度も何度もプランをアップデートしてきたのが本音。いろいろな調査をして、これなら受け入れてもらえるんじゃないか。比較に時間をかけて“今でしょ”ということで発表した。もう一度原点に戻って、auはおもしろいことするよね、という会社にしたい」と語った。
KDDIによれば、2014年上期の時点でスマートフォンの契約比率は52%だったという。しかし、スマートフォンへのシフトのスピードは鈍化。残りの48%のうち、多くがシニア層で、一部にジュニア層が占める。
「調査してみると、スマホを使いたいが理由があって移行できない」(田中氏)とし、ターゲットを明確化すれば70%から80%ぐらいまではスマートフォンに移行できるのではないかと説明した。
人口別に見ると、高校生から社会人(40%)は74%がスマートフォンを保有する一方で、50代は46%、60代は28%と年齢が上がるに従って保有率は下がる。そこで今回は、au初のシニア層をターゲットにしたスマートフォン「BASIO(ベイシオ)」(京セラ製)と国内キャリア初のLTE対応Androidケータイ「AQUOS K(アクオス ケー)」(シャープ製)を打ち出した。
BASIOは、高音質通話のVoLTEに加え、ディスプレイ全体を使って音と振動で相手の声を伝える「スマートソニックレシーバー」を搭載。画面のどこに耳を当てても聞こえるなど、聞こえやすさを特長とする。
タップする場所が分かりやすいアイコンデザインや、文字の拡大表示などによって、手にしたその日からシンプル操作で利用できるのが特長。専用のホーム画面は、「電話」や「メール」「カメラ」の専用ボタンも備える。本体サイズは幅約70mm×高さ約142mm×厚さ約10.4mmで、重量は約152g。2.3GHzのクアッドコアCPU、3000mAhのバッテリを搭載する。カラーはゴールド、ブルー、ピンクの3色。2月中旬に発売予定だ。
また、料金もBASIOの購入と合わせてauスマートサポートに加入した場合、加入月のみ3000円(税別)の月額料金を無料にし、4カ月目からは月額380円(税別)にするキャンペーンを3月31日まで開催する。さらに、月額料金も55歳以上限定の特別料金として、4280円(0.7Gバイトのパケットを含む)、さらにauスマートバリューを適用すると3346円にする。
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