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【レビュー】タブレットの魅力を再び呼び起こすiPad Air 2

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 Appleが2014年にリリースした製品の中で、最も大きなインパクトがあったのはiPhone 6/iPhone 6 Plusだ、といって否定する人はいないだろう。その一方で、落ち込みが伝えられているのがiPadだ。IDC等の調査によると、タブレット市場そのものは前年比で1割程度の伸びを示しているが、Appleは逆に、前年比で10数%の減少が続いている。

 タブレットは、どちらかといえば家庭に1台購入されるとそれが数年使われていく、PCのような買い換えサイクルの方が近い。iPadの発売は2010年。ちょうど今年で4年が過ぎた。Appleは既存のiPadユーザーに、どんな新機種で応えたのか。

より薄型・軽量になったiPad Air 2

9.7インチのRetinaディスプレイを備えるiPad Air 2。正面から見るとデザインそのものはiPad Airと変化はないが、ディスプレイが全く異なることが、パッと見ただけでも分かる。タッチできるガラス面から画面表示までの距離が限りなく縮められており、一段違ったクオリティへと高められた
9.7インチのRetinaディスプレイを備えるiPad Air 2。正面から見るとデザインそのものはiPad Airと変化はないが、ディスプレイが全く異なることが、パッと見ただけでも分かる。タッチできるガラス面から画面表示までの距離が限りなく縮められており、一段違ったクオリティへと高められた

 Appleが2014年モデルとして10月にリリースしたiPad Air 2は、オリジナルのiPadと同じ9.7インチのディスプレイを備えるタブレットだ。

 前作のiPad Airで薄型化と額縁を狭くしたことで、ややコンパクトな存在となったが、iPad Air 2ではさらに薄型化を推し進めた点が最大の特徴となる。これまでのiPad Airが7.5mmの厚みだったのに対し、iPad Air 2は6.1mm。薄さで驚かされたiPhone 6の6.9mmよりもさらに薄い。にもかかわらず、ディスプレイはこれまで通りのRetinaディスプレイを備え、解像度は2048×1536ピクセル、264ppiとなっている。ちなみにバッテリはこれまで通り、ウェブの閲覧で10時間を確保している。

 タブレットやスマートフォンは、ディスプレイとバッテリのサイズが、デバイスのデザインと厚さ、重さに最も大きな影響を与える。AppleはiPadシリーズを9.7インチ、iPad miniシリーズを7.9インチと決め、これを守りながらリリースしてきた。

 そのため、薄くなるとしたら、バッテリとディスプレイくらいしか、影響を与える要素はないのだ。実際、ディスプレイはフルラミネーションと呼ばれる、これまで3層だったガラス・タッチセンサ・液晶を1層にまとめて薄型化している。結果、iPhone 6と同じように、ガラスにコンテンツが映し出される感覚を味わうことができる。

カメラは800万画素に高められ、フルHD動画を撮影することができるようになった。また、これまで側面に用意されていたミュートスイッチは廃止され、ソフトウェアから操作する形式へと改められた。ボリュームボタンは残されている
カメラは800万画素に高められ、フルHD動画を撮影することができるようになった。また、これまで側面に用意されていたミュートスイッチは廃止され、ソフトウェアから操作する形式へと改められた。ボリュームボタンは残されている

 また、薄型化と軽量化が進んでいることは、バッテリの容量が小さくなった成果だ。iFixitの分解によると、iPad Airと比較して、iPad Air 2のバッテリ容量は15%減少している。しかし稼動時間は前作と変わらない10時間を維持しているのは、省電力化が進んだA8Xプロセッサの効果だ。A8Xは第2世代64ビットプロセッサで、iPhone 6・iPhone 6 Plusに搭載されたA8の上位版という位置づけだ。2コアのA8に対し、A8Xは3コアを搭載し、メモリも倍増した2Gバイトを搭載している。もちろん処理性能も圧倒的と言うほど向上しているが、これをバッテリ持続時間に生かす活用もAppleらしいやり方と言える。薄型、軽量化、高性能、そしてディスプレイの一段上がったクオリティ。iPad Air 2はタブレットの魅力を再発見させてくれる、そんな1台だといえる。

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