昨今のウェブサービスといえば、もはやスマートフォンとの連携が当たり前になりつつあり、それらに対応できない過去のウェブサービスは次々と淘汰されつつある。本連載「ウェブサービスレビュー」で紹介しているサービスも「スマホ以前」にローンチされた数年前のサービスとなると、消滅している割合がぐんと跳ね上がるのが実情だ。
もっとも、サービスの存続を決めるのはやはり使い勝手であり、たとえスマホ対応が実現していないサービスでも、使い勝手が良好なサービスは、しっかりとユーザーを取り込んで継続している印象だ。良いものが残り、そうでないものが姿を消すという状況は、ユーザーの側からすると、むしろ選びやすくなっているわけで、決して悪いことではない。
今回は、2014年に本連載で紹介したサービスのうち、反響が大きかったものを中心に、計10個のサービスを独断と偏見でセレクトして紹介する。2014年に新たに立ち上がったサービスばかりというわけではないが、それだけ長期間続いているということは、定評のあるサービスであることの裏返しともいえる。これらサービスを無料で提供してくれる作者諸氏に感謝しつつ、まだ使ったことがないサービスがあれば、新たな年のスタートにあたってぜひ試してみてほしい。
「PDFescape」は、ローカルからアップロードしたPDFをオンラインで加工できるサービス。日本語でテキストを記入できるのはもちろん、注釈やハイライトを追加することも可能。さらにページの並び替えや削除、回転、トリミング、パスワード追加など、PDFにまつわるあらゆる編集が行える。
「Convert PDF to Word Online for Free」は、手持ちのPDFをWordファイルに変換してくれるウェブサービスだ。テキストを一行ごとにレイアウト枠をつけて貼り付けることにより、見た目をなるべく維持しつつWord形式に変換できるので、オリジナルのレイアウトを崩さずにPDFをWord文書化したい場合に向く。
「Quip」は、ブラウザ上で手軽に文書を作成できるオンラインノートサービスだ。プレーンテキスト以外に画像や表、リンクなどさまざまな要素を扱うことができ、またPC以外にスマホからも閲覧および編集が行える。共有機能も強力で、複数メンバーでのコラボレーションにも向いている。
「TABLEIZER!」は、Excelの表を貼り付けるだけで、ワンクリックでHTMLのテーブルに変換してくれるサービス。ウェブサイトやブログに表を貼り付けたい場合、Excelでいったん表を作成し、本サービスを経由してHTMLに変換することにより、ウェブページに貼り付けるテーブルのソースコードをすばやく作成できる。
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