Appleは米国時間12月16日、同社のモバイル決済システム「Apple Pay」を何十社もの銀行、小売業者、新興企業が新たに導入していることを明らかにした。The New York Times(NYT)が、同システムに参加する銀行の一覧とともに報じた。
Apple Payに現在対応する銀行およびクレジットカード発行会社は、SunTrust、Barclaycard、USAAである。NYTによると、これらに加えてTD Bank North America、Commerce Bank、BB&T、Black Hills FCU、First Tennessee Bank、Dupaco Community CU、Idaho Central CU、Associated Bank、WesBanco、UW Credit Unionの10行が16日の時点でApple Payに対応するという。
これらの銀行が新たに加わることで、Apple Payは米国における全クレジットカード取引のおよそ90%を占めるカードに対応できるようになったとAppleは述べている。AppleのApple Pay参加カード発行会社一覧ページには、米国内で同サービスに対応する銀行の一覧が示されている。ただし、このページの最終更新日は12月10日であるため、16日時点で新たに加わった銀行は掲載されていない。
Apple Payは、同社がモバイル決済業界を対象に初めて実質的に提供するサービスである。しかし、同様のサービスは他にも存在しており、すべての販売業者がApple Payへの対応を検討しているわけではない。
Merchant Customer Exchange(MCX)として知られるグループには、Rite AidやCVSといった多数の小売業者が加盟しており、「CurrentC」という競合する決済サービスを利用している。現在のところ、CurrentCは、指紋認証や近距離無線通信(NFC)をサポートしないという点で不利な状況にある。Apple Payが利用しやすいのは、それらをサポートするためだ。それでも、Apple PayとCurrentCの間に競争が生じていることに違いはない。Apple Payを「iPhone」ユーザーに標準サービスとして利用してもらうためには、Appleはできるだけ多くの銀行や小売業者に導入してもらう必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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