[ブックレビュー]朝、起きられない原因を探る--「なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか?」

インターシフト
詳細:単行本 / 320ページ / インターシフト / 価格:2376円 / 著者:ティル・レネベルク / 監修:渡会圭子 / 発売日:2014/10/17 / 外形寸法 (H×W×D):19.2cm×13.6cm×2.4cm / 重量:0.3 kg
内容:「疲れているのに眠れない」「朝、起きるのがつらい」――。こうした事柄が、実は生物時計のズレによって起こっているのだとしたら?生物時計を見直すことで、生活のリズムを正し、健康的な生活を送る。人間関係まで影響を及ぼす生物時計に迫る。
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 早起きは三文の得」とは言うが、実のところ朝が苦手で、午前中は頭が働かないという人は案外多いのではないか。もちろん、朝は目覚ましが鳴る前にはパチッと目が覚めて、起きた瞬間からバリバリ動ける人もいる。こうした体調をつかさどる体内時計には、大きな個人差があるのだ。また体内時計は、年齢や季節によっても影響を受ける。

 地球上の生物は、地球の自転のみならず、月の満ち欠けの周期と、太陽の周りを地球が一周する周期にも影響を受けているという。言われてみればなるほどそうだ。しかしこのことが、毎日の時間の過ごし方と関係があるとは、あまり思わないだろう。また、睡眠サイクルと体内時間との関係も特に意識しないかもしれない。しかし、ひとたびその関係性を知ると、いろいろと腑に落ちるはずだ。

 本書は膨大な実験やデータを元にした、体内時計に関する壮大な研究の書であるが、これまでなんとなく見過ごしてきた不調の原因が、体内時計にあると分かれば、睡眠の取り方を工夫したり、生活習慣を変えたりして、対処できるかもしれない。「眠れない時がある」、「朝はボーッとしてしまう」といった原因を知れば、もっとうまく生活できる可能性がある。

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