安定した場所に立っていれば、居心地が良くて、いつまでもそこにいたいと思うもの。しかし同じ所にジッとし続けていれば、体は凝り固まって動きにくくなっていく。いつも同じ場所を往復し、いつも同じ物しか見ていなければ、体と同様に、思考もまた柔軟性がなくなっていく。
ずっと同じ場所にいることも、絶えず場所を変えて刺激を受け続けることも結局は、自分自身の選択の結果だ。きっかけは、「人に言われた」ことかもしれないが、そうすることを選んだのは自分だ。ならば人や環境に縛られずに、自由な場所に出て行く、という選択も可能だ。自由を選ぶことは、とても勇気のいることだ。すべてを自分で決めなければならないし、決めたことの結果は自分の責任だ。人に指示されてやったことなら、言い訳もできるが、自分で決めたことに言い訳はできない。しかしそれこそが自由の醍醐味だ。
何か違和感を抱きながら、毎日仕事をしていたり、どこか閉塞感を感じながら、毎日生活していたりしたら、本書を手に取ってみるといい。もやもやした、わけの分からない感情を見事に言い当てられ、衝撃を受けるはずだろう。そう、その時こそが絶好のチャンスなのだ。
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