リモコンにお金を使いたくなければ、設定変更、プレビューとレビュー、コンテンツの転送に、GoProのモバイルアプリを使用することもできる。BlackをWi-Fiでスマートフォンに直接接続するだけで、準備は完了だ。HERO4にはBluetoothが追加されており、再接続が以前より短時間で簡単にできるようになった。アプリはカメラ本体のファームウェア更新にも利用でき、microSDカードからロードする従来の手順と比べて大幅に簡単になっている。
当然ながら、Wi-Fiを使うとバッテリ持続時間が短くなるため、使わないときはオフにしておこう。バッテリ持続時間は特に長いわけではないが、この小ささと性能を実現する以上は当然の代償と考えるべきだろう。筆者が4K/30fpsでの連続撮影を、「Protune」モードで何度かテストしたところ、Wi-Fiオフの状態では平均50分ほど、Wi-Fiオンの状態では40分ほどだった。
GoProが同じ条件で計測した時間は、それぞれ1時間5分、55分となっており、筆者のテスト結果の方が短い。実際はこの間の数値になると見ておくのがいいだろう。また、解像度とフレームレートを下げれば、撮影時間は長くなる。
使用可能な解像度とフレームレートの組み合わせは無限に思えるほどで、しかもそれは通常の動画だけの話だ。静止画とタイムラプスのオプションまで含めれば、試すオプションが尽きないくらい膨大な数になる。ここで全オプションを紹介してもいいが、詳細はGoProの仕様ページで見た方がいいだろう。
HERO4 BlackのSilverに対する大きな強みは、やはり撮影解像度、フレームレート、ビットレートの高さだ。最高の動画を求めているなら、選択肢はBlackということになる。
GoProは、写真と動画のマニュアルコントロールが可能という点を宣伝していたが、マニュアル調整の範囲はまだかなり限定されている。「Protune」オプションを有効にすると、最高ビットレートである60Mbpsでの撮影が可能になる。
Protuneでは、カラーをGoProのカラープロファイルか「Flat」に設定することができる。Flatは、ポストプロダクションが容易になるニュートラルなカラープロファイルだ。また、照明の状態に合わせてホワイトバランスを選択でき、ISO感度限界を動画の場合はISO 400、1600、6400から、写真の場合はISO 100、200、400、800から選択できる。シャープネスと露出補正(+/-2EV)を調節でき、新しい「Night Photo」「Night Lapse」モードに対応するシャッタースピードも用意されている。
このように、ほとんどのアクションカメラよりコントロールオプションは豊富だが、完全なマニュアルコントロールには対応していない。たとえば、シャッタースピードは2、5、10、15、20、30秒に設定できるが、25分の1秒や10分の1秒には設定できない。また、任意のISO感度を選ぶことも、ホワイトバランスをマニュアルで測定することも不可能だ。
上の動画は、HERO4 Blackで撮影し、GoProの無料ソフトウェアGoPro Studioを使用して編集とエクスポートを行ったサンプル動画だ(注:音声が入っているのは最後の25秒間のみ)。画質は素晴らしく、本体とセンサのサイズを考えれば、特に光量の少ない場面や夜景での画質は秀逸だ。
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