次に米国や英国のAppleのオンラインストアで「iPhone」や「iPad」を購入するときは、「PayPal」アカウントを使って決済できる。
これまで、オンラインでAppleの製品やアクセサリを購入するときは、クレジットカードかAppleのローン、または「Apple Store」のギフトカードしか使えなかった。しかし、Appleのオンラインストアを通してアイテムを注文する際、追加の決済オプションとしてPayPalも提供されるようになった。PayPalを選択すると、AppleはユーザーをPayPalサイトに誘導するので、ユーザーはサインインして購入を確認することができる。
現時点では、PayPalオプションはAppleのウェブサイトでのみ利用可能で、Apple Storeのモバイル「iOS」アプリには表示されない。サポートは米国と英国に限定されている。
Appleの「iTunes」や「App Store」のコンテンツに関しては、以前からPayPalで決済することが可能だった。ユーザーはAppleアカウントをセットアップする際、それらのデジタルアイテムの決済方法をクレジットカードとPayPalから選択することができる。しかし、AppleがiPhoneやiPad、「Mac」、それらに関連するすべての製品およびアクセサリなどの物理アイテムに関して、PayPalをオンライン決済オプションとしてサポートするのは、今回が初めてだ。
AppleとPayPalの関係は昨今、より競争的になっているように思える。Appleの新しいモバイル決済システムである「Apple Pay」は、モバイル決済の分野で間違いなくPayPalと競合する。Appleは9月の「iPhone 6」イベントでApple Payを発表したとき、提携企業も明かしたが、それにPayPalは含まれていなかった。そのイベントの直後、PayPalは、Apple PayはAppleが主張するほどセキュアではないかもしれない、と示唆して同モバイル決済システムに皮肉を言った。
今回の動きにより、PayPalは米国で2番目に規模の大きいオンライン小売企業(Internet Retailer調べ)にアクセスできるようになった。Appleは、顧客が同社製品を購入する手段を拡張することができる。
PayPalは、ユーザーに複数のクレジットカードを使いこなすことを強制する代わりに、使いやすさと、単一のオンラインアカウントを使うことによる強固なセキュリティを提供する。Appleは無利子でPayPalクレジットを提供しているので、消費者は最大18カ月かけて250ドル以上の商品の決済を行うことができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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