Microsoftが米国時間12月9日にリリースした一連の最新アップデートに、技術的問題を抱えた2つのアップデートが含まれていた。これを受けてMicrosoftは、そのうちの1つのアップデートを撤回し、もう一方についてはインストール前の状態に戻すよう法人顧客に推奨している。
問題のあるアップデートの1件目はKB3004394で、「Windows」で信頼されたルート証明書を自動配布するMicrosoftの「Windows Root Certificate Program」に関連するもの。同アップデートは、「Windows 7 Service Pack 1」および「Windows Server 2008 R2 SP1」が稼働するコンピュータで問題を引き起こし、それらのコンピュータではその後、アップデートをインストールできなくなる。
これを受けてMicrosoftは、問題が生じたコンピュータからKB3004394を削除する新しいアップデートを発行した。
問題のあるアップデートの2件目は、「Microsoft Exchange」が対象であるため、法人顧客とIT管理者向けだ。Microsoftは12月10日、「Exchange Server 2010 SP3 Update Rollup 8」に、「Outlook」クライアントが「Exchange」サーバに接続できなくなる恐れのある問題が検出されたと発表した。これに対してMicrosoftはこのアップデートの問題を修正して12日に再リリースした。
Microsoftは、同社製品に対するセキュリティ修正やバグパッチなどのアップデートを、毎月第2火曜日に定期的にリリースしている。これらのアップデートによって、Windowsや「Office」などの製品における深刻な欠陥が解決されることは多い。しかし時に、これらのパッチそのものに、状況を改善するどころか悪化させる欠陥が含まれており、問題が生じる場合がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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