200ドルの「Create 2」を初めて目にした時、iRobotはロボット掃除機業界に革命を起こそうとしているのだと筆者は感じた。iRobotで最もエントリレベルのモデルである「Roomba 630」は350ドルだ。これは、このような小型自動掃除機としては手頃な価格だ。だが、それよりも価格を150ドル下げることは、従来からハイエンド寄りのRoomba製品ファミリをより多様化した競合製品群としてリブランドすることになるだろう。
ただし、Create 2はロボット掃除機ではない。
Create 2はRoombaと同じ外観をしているが、学生(特にSTEMプログラムに関わる学生。STEMは科学、テクノロジ、工学、数学の略)、教員、開発者向けに作られている。iRobotのRoomba 600シリーズのデザイン、機動性、充電ドックをそのまま残すことで(そして、あの必要以上な掃除機能をすべて取り払うことで)、あらゆる年代およびスキルレベルの熱心なファンに対して他に類を見ないほど利用しやすいプラットフォームを提供し、ロボット用プログラミングに挑戦できるようにしている。
また、iRobotは、Create 2の本体に加え、プロジェクトの指導を支援する教材も提供している。そうして、カスタム改造用にハードウェア部品を3Dプリントしたり、同ロボットに穴を安全に開けたりするのに必要な情報を得ることができる。ケーブルも含まれているため、新しくプログラムした音声や動作などのコマンドを、自分のコンピュータからCreate 2へと簡単に直接送ることができる。
iRobotのCreate 2は現在、199.99ドルで販売されている。FirstBuildの「Green Bean Maker Module」やBelkinの「WeMo Maker」よりも明らかに機能的ではないが、イノベーションへの生涯にわたる興味をかき立てるのに役立つようなまさに直接的なトレーニングのようなものとなるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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