(編集部注:米CNETによる「Microsoft Band」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開しています。前編は12月9日に公開されています)
歩数と心拍数は自動的に計測されるが、その他の機能は個別に起動する必要がある。例えば睡眠を追跡するには、ベッドに入る前に睡眠モードをタップで選択し、小さい方のボタンを押す必要がある。紫外線レベルをチェックするには、紫外線量を測定するための太陽アイコンを選択し、小さい方のボタンを押す。ウォーキングやランニングの場合、エクササイズモードをタップした後で同ボタンを押す。ワークアウトの場合も同様だ。しかし、タップやスワイプは少し面倒に感じられるようになってくるかもしれない。特にこの製品は横長ディスプレイを採用しているため、腕にはめたままでは読みにくく、ナビゲーションも難しくなっている。ただ、肘を曲げたり、ディスプレイが手首の内側にくるようにはめることもできる。今後、サムスンの「Gear Fit」のような縦長モードが採用されれば問題は解消されるだろう。
通知はMicrosoft Bandがアクティブになっていればポップアップ表示されるが、再表示させるにはテキストメッセージや電話、電子メール、Facebook、Twitterといった個々のアイコンをタップする必要がある。また、メッセージへの返信はできないが、ひとまとまりのテキストは読むことができる。
「Microsoft Health」アプリには追加や削除ができる17個のアプリ機能が用意されているものの、Microsoft Bandにアプリ用として用意されているスロットは13個のみだ。このため「Facebook Messenger」を使用したい場合、紫外線量測定機能やメールをスロットから削除しなければならなくなる場合もある。すべての機能を同時に搭載できないというのは少し奇妙だ。アプリのカスタマイズや削除をしていると、まるで「Pebble」のアプリ取り替え機能を使っている時のような感覚にとらわれる。
Microsoft Healthをインストールすると、「Android」や「iOS」を搭載したスマートフォンが「Windows Phone」に変身したかのように感じられる。Microsoft Healthアプリは歩数や目標消費カロリー、歩行距離、睡眠など、すっきりした感じで使いやすそうなインターフェースが提供されているように見える。しかし、各項目はタップしてオープンする必要があり、グラフは1日の進捗として表示され、ナビゲーションはいきなり分かりにくくなる。このアプリはどこでお勧めのフィットネスを提示してくれるのだろうか?どのようにしてこの製品をカスタマイズするのだろうか?フィットネスの目標はどのようにすれば設定できるのだろうか?
目標やその他の設定を調整したり編集するには、小さな鉛筆のようなアイコンをタップする必要がある。これはStarbucksのカードをアカウントに登録したり、Twitterのログイン情報を入力する際に使用する、言わば「Microsoft Bandのカスタマイズ」サブメニューのようなものだ。
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