Microsoft Healthのエコシステムには多くのデータが提供されているとはいえ、筆者にとって簡単に理解できそうなものではないと感じた。筆者は多くのフィットネスバンドを使ってきているにもかかわらずだ。
提供される情報のなかには、一見どうでもよさそうな奇妙な統計データもあれば、習慣を作り出すための提言や、目標に関する提言もある。一方、Jawboneの「UP」アプリは筆者の睡眠を追跡し、いつ寝るべきかを教えてくれる。また、BASISの「Peak」は目標となる習慣を作り出せるよう、もう少し歩くようにとか、もう少し睡眠時間を取るようにといったことを教えてくれる。これに対して、Microsoft Bandは基本的な歩数と消費カロリーに対する目標が設定でき、その達成に向けて後押ししてくれるくらいだ。
Microsoft Bandは小さいながらもさまざまな通知を取り扱える。実際のところ、これほど多くの通知を扱えるのは奇跡的でもある。通知の例を挙げると、TwitterやFacebook、Facebook Messenger、天気、株価、電子メール、テキストメッセージ、電話、カレンダー上のイベントなどがある。もしも勇気があるのであれば、すべての通知を有効にし、スマートフォンが受け取る通知すべてを表示させてみてほしい。
たいていのフィットネスバンドは、電話やテキストメッセージの通知を受け取るのにも四苦八苦している。一般的な通知を取り扱える製品もあるにはある。しかし、こういったスマートな機能が本当にうまく機能するのは、「iOS 8.1」の稼働する「iPhone 6」や、「Android 4.4.4」の稼働する「Nexus 5」とペアリングしている場合だ。
Microsoft Bandは、スマートフォンとペアリングすればスマートウォッチのように使えるが、その形状とデザインによって足を引っ張られている。通知を読んだり閲覧することは簡単でないものの、iOSやAndroid、Windows PhoneといったOSを搭載したスマートフォンと連携できるのは素晴らしい。
「Microsoft Windows Phone 8.1」搭載スマートフォンと連携させるのであれば、「Cortana」も利用できる。側面にある小さい方のボタンを長押しすると組み込みのマイクが作動するため、理論的にはCortanaでいつも行っているように、Windows Phone上でのメモや検索、アクションが可能になる。このためわれわれは「HTC One M8 for Windows」を使用して試してみたが、音声認識による文字起こしは非常に遅かった。あまりにも遅かったため、現実的にはMicrosoft Bandの処理完了を待つのではなく、スマートフォンに手を伸ばした方が早いだろう。
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