MicrosoftとBarnes & Noble(B&N)は、低迷するNOOK Media事業の再建を目指した提携を解消する。
B&NとMicrosoftの両社は米国時間12月4日、B&Nが現金6240万ドルとB&N株式270万株で、Microsoftの保有するNOOK Media株式を買い取ることを発表した。また、NOOK Mediaをめぐる両社の関係を、契約上の義務、商業的合意、国際的なコンテンツ取得を含むすべてにおいて解消するという。
MicrosoftとB&Nは2012年に、NOOK Mediaの設立で提携すると発表した。この提携の下、Microsoftは3億ドルを出資して、時価総額17億ドルと評価された新企業の株式の17.6%を取得した。Microsoftが現時点でどれだけの株式を保有しているのかは明らかではない。この2年間で、株式の売却や譲渡によって、保有率が変わっている可能性があるためだ。しかし、B&NがMicrosoftに支払う金額が比較的少額であることからは、NOOK Mediaの評価額が当時ほど高くないことがうかがえる。
この2年間、NOOK事業は低迷路線から脱却できず、B&Nは電子書籍のハードウェア設計から完全に撤退した。新しいNOOKシリーズのタブレットと電子書籍端末の提供については、サムスンとの提携に依存している状態にある。
Microsoftの広報担当者は電子メールの声明で「両社それぞれの事業戦略が進化し、契約を終了することが理にかなっていると双方で合意した」と述べ、Barnes & Nobleとの提携解消を決断した背景についてはほとんど明かさなかった。
B&Nは4日、両社間の関係解消が2015年8月末までに完了する見込みだと述べた。
Barnes & Nobleにコメントを求めたが回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
イノベーションの「種」から社会実装へ--
社会課題の解決に挑む各社の挑戦
「1→10」の事業化を支援する
イノベーション共創拠点の取り組みとは