11月25日~12月1日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
米国は11月27日木曜日の感謝祭から4連休で、米国CNETで配信されるニュースも極端に少なかった。
11月28日はホリデーシーズンの商戦の幕開けとなる「ブラックフライデー」だったが、オンラインストアの伸びなどから、その傾向に変化が見られた。
ブラックフライデーは、深夜0時から、あるいは通常よりも開店時間を早めて、在庫一掃の出欠セールを行う小売り店が多い。確かにまたとない価格設定の目玉商品もあるが、手に入れるためには、せっかくの休暇の深夜から行列を作らなければならない。それよりは、家からネットで買い物をするほうが、よい休暇の過ごし方といえる。
オンラインでのセールスは、毎年10~20%ずつ伸びており、これが伸びれば伸びるほど、ブラックフライデーの客足は落ちる。そこで小売店は、ブラックフライデーを待たず、11月の中旬、あるいは上旬からセールをやり始めるところが出てきた。休暇の深夜に並ばなくても、都合の良いときに買ってくれればいい、というわけだ。
インターネットが、季節の恒例行事に変化を与え始めた、非常に興味深い事例だ。
休暇のタイミングから急に雨が増え始め、強風や雷などの激しい気性が増え始めたサンフランシスコから、1週間のニュースを振り返っていこう。
Appleは、12月1日の世界エイズデーに合わせて、Apple Storeの店頭とオンラインストア、そしてiPhone/iPadのApp Storeで支援キャンペーンを行った。
Appleはこれまでも、iPodの(RED)モデルや、iPhone/iPad向けの純正カバーのレッドについて、売り上げの一部を(RED)支援のために寄付してきた。
11月28日のブラックフライデーと12月1日のサイバーマンデーの2日分の売り上げの一部をグローバルファンドに寄付するほか、(RED)製品購入で特別なiTunesギフトカードをプレゼントするなど、積極的な支援を行っている。
この中で特にユニークだったのが、 App Storeでの(RED)キャンペーンだ。
AppleはApp Storeの開発者に(RED)キャンペーンへの参加を呼びかけ、人気アプリがこれに応えている。参加したアプリはアイコンを赤くしたり、特別なアプリ内課金のアイテムや機能を用意したりし、この売り上げを寄付するなど、今までにない新しいデジタルのキャンペーンとなった。
アップル、世界エイズデー支援のキャンペーンを開始–App Storeに特設ページ(11/25)iPhone 6 Plusの分解と、iPhone 6との比較の記事が出ている。ディスプレイのサイズと、これに合わせて生まれたスペースをバッテリに充てる、というスマートフォン・タブレットのデザインパターンが採用されており、iPhone 6 PlusはiPhone 6の6.91Whよりも多い、11.1Whの大容量バッテリが搭載されている。
画面が大きいため消費電力は多いが、それを十分補って余りあるバッテリを搭載していると言えそうだ。
また、システムボード、バイブレータ機構、外部スピーカなどには異なるパーツが採用されており、全く同じ構造になっているというわけではなかった。
分解、「iPhone 6 Plus」–アップル製大型スマートフォンの内側(11/28)Steve Jobs氏が死去した2011年に発売された人物伝の映画化は難航している。当初、Sony Picturesがこの公認の伝記の映画化の権利をWalter Isaacson氏から購入し制作に入っていたが、今週になって、Universal Picturesが3000万ドル以上を支払って獲得したと報じられた。
Facebookの創業を描いた「ソーシャル・ネットワーク」の脚本家Aaron Sorkin氏が執筆したこの映画は、Jobs役もChristian Bale(映画「ダークナイト」主演)からMichael Fassbender(映画「X-Men」シリーズでマグニートー役)に変わった。また、監督も、「ソーシャル・ネットワーク」でSorkin氏と組んでメガホンを取った巨匠David Fincher氏に変わって、Danny Boyle氏(「スラムドッグ$ミリオネア」、「28日後…」などで監督)になるなど、すんなりと制作が進行していたわけではなかった。
ジョブズ氏伝記映画、Universalが権利を獲得(11/26)iPhone 5cは、2013年にミドルレンジのスマートフォンとしてリリースされた、5色展開のポップなiPhoneだったが、その生産は2015年にも打ち切られるとみられている。
同時にリリースされたiPhone 5sにはTouch IDや64ビットのA7プロセッサなどの最新機能を搭載していたが、iPhone 5cには1世代前のA6プロセッサを搭載し、Touch ID非対応となるなど、iPhoneユーザーの多くを振り向かせるには非力だったようだ。
一方、廉価版の市場を狙えるほど安い価格設定をしたわけではなかった点も、短命に終わる原因だったかもしれない。
iPhone 5sがリリースされた2013年、2年契約を前提としてiPhone 5sは16Gバイトモデルで199ドルだったが、iPhone 5cは99ドルと、100ドル安いだけだった。これをSIMフリーモデルで見てみると、649ドルに対して549ドルだとすれば、高いスマートフォンという位置づけであることがわかる。
Appleが予想していた以上に、中国の安価で性能が高いスマートフォンを製造するメーカーの成長が早かった、と言えるかもしれない。
「iPhone 5c」、2015年に生産中止か–米報道(11/27)Appleは2013年に、「iPhone 5s」よりも低価格で機能が限定されたバージョンとしてiPhone 5cを発表。iPhone 5cは、iPhone 5sに搭載されている指紋認証機能「Touch ID」や高速プロセッサ「A7」を採用していない。5色展開で発売されたiPhone 5cは当初、99ドルだったが、現在ではAppleが3月に投入した8Gバイト版が、2年間のワイヤレス契約付きで無料で提供されている。
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