(編集部注:米CNETによる「Nexus 6」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開しています。前編は11月27日に公開されています)
屋外の明るいところでは、「Nexus 6」の13メガピクセルカメラは、期待通りほかの最高級のスマートフォンとも互角に渡り合える、鮮明でバランスの取れた写真を撮影できる。明るい色相は明るく、黒は暗く写り、 色は鮮やかだ。全体的に画質は高いが、状況によっては白飛びが起こることがあり、低光量で撮影した写真は、Microsoftの「Lumia」(元Nokia)シリーズなどの競合するスマートフォンと比べると劣る。
風景写真ではHDRモードが役に立ち、特に厳しい日光と戦わなくてはならない場合や、屋内での写真はよかった。接写ではうまくピントが合わないことがあり、花を写すときなどは輪郭がぼやけた。
前面の2メガピクセルカメラで撮影した写真は、屋内、屋外ともに良好で、色も本物に近く、顔の細かいしわなどは意識させない程度に、十分細部まで写している。
「Android 5.0 Lollipop」には新しいカメラ用のレイアウトとツールセットが用意されており、ツールの多くは画面を右にスワイプすることで利用できる。利用できるのは、パノラマモード、HDRモード、レンズブラー機能、「Photo Sphere」などの基本的な機能だ。詳細設定では、グリッド線を表示したり、手動で露出を設定したりすることもできる。サムスンの「GALAXY Note 4」にあるような、自動HDRモードやモードスイッチ画面があればさらによかった。
ただし、デフォルトの操作画面にフィルタはなく、ホワイトバランスの調整もできない。これらは、フォトギャラリーの編集機能で操作することになる。フォトギャラリーには、自動編集やクロッピング、そのほか輝度や彩度など、あらゆる項目を調整する機能がある。また、ティルトシフトや「HDR Scape」など、数多くのフィルタや後処理を追加することができる。
この種の編集に慣れていない人は、まず調整用スライダーやサブメニューツールで試行錯誤を繰り返すという考え方に慣れる必要がある。Googleは視覚的なチュートリアルを用意してくれているが、テキストによるヘルプもあればさらによかっただろう。
写真アプリについて、最後に一言。写真とスクリーンショットをはじめから分けて保存する簡単な方法を、写真アプリに最初から用意しておいてほしかった。
以下の写真は、Nexus 6の写真の品質を示すサンプルだ。画像をクリックすれば元のサイズの画像を見ることができるが、サイズが大きいので注意してほしい。
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