Intelが、次世代「Google Glass」にチップを提供する見込みであると報じられている。Google Glassの現行モデルには、Texas Instruments製のプロセッサが搭載されている。モバイルプロセッサ市場で後れをとるIntelは、ウェアラブル技術で足がかりをつかみたいと考えており、Google Glassほどの注目を集めるウェアラブル製品は少ない。
Google Glassの次期バージョンは、2015年に登場する見通しであると報じられている。
The Wall Street Journal(WSJ)によると、IntelはGoogle Glassの用途を病院などの職場に拡大したいと考えているという。
Googleには既に、「Glass at Work」というプロジェクトがあり、ソフトウェア開発者らと連携して職場環境でGoogle Glassを使用する方法を考案している。具体的には、ハンズフリーでデータにアクセスすることが求められる工場や作業現場などが対象となっている。しかし、同製品についてビジネス利用向けに取り組んでいるのは、Google Glassチームのごく一部だ。
Intelは携帯端末向けチップ市場に参入しようと必死に取り組んできた。その過程で多額の損失を出している。例えば前四半期だけでも10億ドルの損失を計上した。Intel会長のAndy Bryant氏は、「(Intelは)長年にわたって傍観者の立場に甘んじてきた(中略)このような損失を計上していることに私は決して満足していない」と述べた。
しかし、モバイル市場での同社の進歩について述べ、「これについて1年前ほどは恥じていない」とBryant氏は付け加えた。
Intelは、まだ黎明期のウェアラブル技術市場において優位に立つことを目指している。Intelは、「Edison」という特殊なマイクロコンピュータを開発した。Edisonは、ウェアラブル機器、ドローン、DIYプロジェクトを対象とする「Quark」という特殊なプロセッサを搭載している。また同社は、フィットネストラッカー企業Basis Scienceを買収した。さらに、ラップ歌手50 Centさんの「SMS Audio」とのコラボによるヘッドホン「BioSport」を開発しているほか、台湾を拠点とする電子テキスタイルメーカーAIQとスマートシャツの開発で提携している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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