「iPad Air」で試用したところ、操作感は初代モデルよりもCreative Stylus 2の方がずっと筆者の好みだった。ただし、旧モデルのような太いペン先で摩擦感のある滑りと、細く硬くなったペン先で表面を滑らかに流れるような感覚と、どちらを好むかによって大きく違ってくるだろう。筆圧感知については、Bamboo Finelineの1024レベルとCreative Stylus 2の2048レベルとの差は歴然だと感じた。軽いタッチでも反応は良好で、筆圧を強めていくと幅広い階調を表現できるからだ。メモをとるには、Creative Stylus 2はFinelineと同じくらい効果的だと感じた。
お気に入りの描画系アプリにCreative Stylus 2を対応させるには、多少調べ物をしなければならない。アプリごとに手順が異なるが、このようなスタイラスではよくあることだ。とはいえ、アプリ開発元は、たいていは適切な手順を示している。
最近のほとんどのスタイラスと同様、Creative Stylus 2も接続にはBluetooth 4を利用するが、サポートの実装はアプリごとに異なる。筆者の知る限り、本稿執筆時点で「iOS 8」のプログラミングインターフェースに組み込まれているネイティブの圧力感知機能をサポートしているアプリはない。つまり、Apple製ファブレット(と「iPhone 6 Plus」)のユーザーは、まだその長所を完全には利用できないということだ。また、「Android」タブレットと「Windows 8」タブレットはどちらもサポートされていない。
Creative Stylus 2は、ワコムのクラウドサービス「DropZone」(クラウドクリップボード)と「ControlRoom」(ペンとタブレットの各種設定を保存)に対応する。これらはAdobe Inkの「Creative Cloud」機能とかなり似ているようだ。ワコムによると、この2つを皮切りに順次サービスを提供開始していく予定であるという。
ワコムのCreative Stylus 2は、初代モデルからアップグレードする価値が十分にあり、iPadでアート作品を描くユーザーにとって魅力的なアクセサリと言える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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