ワコムは9月5日、iPadなどでのメモ書きやイラストレーションに使えるスタイラスペンの新3製品を発表した。価格は最も安いもので税別1980円から。9月12日以降、ワコムストアや全国の量販店で順次発売する。ペンデバイスなどのSDKも開発者向けに提供する。
ペン先の細さが1.9mmのBanboo Stylus finelineは、紙の上にペンで書くように、細かい文字やスケッチが可能というiPad用スタイラスペン。1024レベルの筆圧感知機能を搭載しており、鉛筆や筆のように、筆圧の加減で線の太さや濃淡を変えられる。なお、この機能は同社が提供するノートアプリ「Bamboo Paper」を初めとする、いくつかアプリで利用できる。
Bluetooth 4.0LEに対応しており、iPadと本体を安定して接続できる。USB接続より充電でき、約26時間の連続使用が可能という。
製品カラーのグレー、シルバーを全国の量販店で販売。この2色に加え、ブルー、オレンジ、ピンクをワコムストア限定で販売する。9月12日発売。価格は税抜6480円。
Intuos Creative Stylus 2は、ワコムが2013年8月に発売したiPad用製品「Intuos Creative Stylus」の第2世代モデルで、iPadを創作活動に使うプロからハイアマチュア向けをターゲットとしている。
ペンはフレア形状で、誤作動を抑えるためのフラットデザインのサンドスイッチを搭載。サンドスイッチには「ショートカット」を自由に設定できる。ペン先は細く改良され、描き出し位置が見やすくなり、スケッチや色塗りなどをよりきめ細やかにできるようになっている。
Bluetooth 4.0LE対応で、筆圧感知機能は2048レベル。カラーはブラックのツートンのみ。持ち運び時にペン先を保護し、充電用USBケーブルと替え芯を収納できるペンケースが付属する。10月3日発売。価格は税抜8480円。
ペン先に独自の導電繊維を利用し、よりなめらか操作感を実現したBanboo Stylusシリーズの第3世代モデル2機種。各種タブレット端末やスマートフォンで利用できる。duoには、通常のボールペンも搭載されている。
カラーは、いずれもグレー、シルバー、ブルー、オレンジ、ピンク、グリーンの6色展開。発売日は9月12日で、価格はsoloが税抜1980円、duoが税抜2980円。
ワコム ジャパン・アジアパシフィック統括本部長の小宮山茂樹氏は、「スマートフォンやタブレットの活用の増加しており、当社の方向性もそちらに大きく振っていく必要がある」と話し、今後ペン商品を強化していく姿勢を見せる。
また、今回発表したBanboo Stylus finelineとIntuos Creative Stylus 2には「ペンID」を組み込んでいることを明かし、「すぐにメリットの出るものではないが、将来的にはすべてのペンにIDを持たせ、何かをしていこうという意図がある」と今後の大まかな戦略を明かした。
タブレット営業本部マーケティング部ジェネラルマネージャーの岸田茂晴氏は、「我々の最終的なライバルは鉛筆。紙と鉛筆による『書く(描く)』というエクスペリエンスを、デジタルデバイスの中で違和感なく提供していきたい」と語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」