ニフティ11月26日は、MVNOサービス「NifMo(ニフモ)」を同日から開始すると発表した。
回線は、NTTドコモが提供するLTEサービス「Xi(クロッシィ)」エリア、およびFOMAエリアに対応する。NifMoの回線速度は、下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。
料金はいずれも税別で、2Gバイトまでのデータ通信を含むデータ通信専用のSIMカードで月額900円から。別途、初期費用として登録手数料3000円がかかる。このほか、月額2500円の4Gバイトプラン、月額3500円の7Gバイトプランがある。
MNPにも対応する音声通話対応カードは、音声通話の基本料金(700円)と2Gバイトまでのデータ通信(900円)と組み合わせて月額1600円から。SMSに対応させると月額250円がかかる。
このほか、端末とセットにしたプランも用意する。音声通話対応のSIMカード(2Gバイトのデータ通信つき)とASUS ZenFone 5(A500KL:16Gバイト版)を(分割払い)をセットにしたプランの場合、月額2897円(キャンペーン価格は2697円)から利用できる。端末の一括払いは(現金価格)3万1112円。入手したらすぐ使えるようにするため、ポリカーボネート製シェルカバーと保護フィルムを同梱したもの。
ASUSではASUS ZenFone 5を2万6800円で販売している。価格差について「いろいろな付帯商品を付けているので、価格設定は違う」(ニフティ ネットワークサービス事業部長の三浦信治氏)と説明した。
「価格の面ではあまり差がないと感じていると思う」──三浦氏は、他社と比較しても料金面では「どんぐりの背比べ」とした。同社が勝負するのは、これまで28年間にわたる通信・プロバイダ事業で培ってきたサポート力とサービスだ。
アプリ経由で指定のサイトから買い物をすると、0.9%~最大10%の還元サービスがあり、毎月の利用料金から割り引く「NifMo バリュープログラム」に加え、ソフトバンクテレコムの「BBモバイルポイント」も追加料金なしで利用できる。
サポートも充実させ、会員向けに365日のサポートに加え、必要に応じて有料のオプションなども用意する。水濡れや故障、落下などによって壊れた場合、電話から2日以内に交換機を届ける「あんしん保証」(月額380円)と、設定や使い方などをサポートする「NifMo 訪問レクチャー」(月額480円/24カ月間)などがある。
ニフティのMVNO事業への参入は、大手プロバイダの中では最後発となる。その理由について、ニフティ 代表取締役社長の三竹兼司氏は、「このサービスの提供にあたり、春頃からMVNOにどう取り組むかを議論してきた。その結果の一つがこれ。私としては、業界で言われている格安スマホが目的ではない。最近、IoTという言葉を耳にすると思う。家電などいろいろなものがインターネットがつながる世界。われわれが提供するネットのサービスの基盤になると考えており、IoTに向けてどういう事業ができるか考えている最中」とし、MVNO事業はIoT時代を見据えた戦略の1つだと説明した。
申し込みは同社のウェブサイトまたは電話(0120-50-2210)で受け付ける。量販店などとも交渉しており、今後は販路を広げていく方針だ。
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