初回のiPhone 5sからiPhone 6 Plusへの乗り換え理由、第2回目のセットアップと導入アプリ、ディスプレイとカメラの進化について紹介してきた。
4回目となる今回は、スマートフォンを含む、毎日持ち歩く「持ち物」としてのiPhoneについて考えていきたい。なお、11月17日にiOS 8.1へのアップグレードが行われた。細かいバグの修正などが行われており、また旧機種でのパフォーマンスが改善されている。
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さて、iPhone 6 Plusを手に入れてから1週間たったあたりで、この原稿を書いている。1週間使ってみると、日本の電話回線を米国で待ち受けするために併用している、以前メインで使っていたiPhone 5sに戻れ、といわれるとかなり難しいことに気づかされる。
ちなみに自宅にいて、iPhone 6 Plus(Verizon SIM)とiPhone 5s(ドコモSIMで海外ローミング中)が同じWi-Fi環境下にある場合、同一のiCloudアカウントにログインしていれば、iPhone 5sにかかってきた日本からの電話をiPhone 6 Plusで受けて通話できる。やや特殊事例かもしれないが、日米の回線を持つ場合などには便利な機能と言える。
1週間使って見ると、今まであまりiPhoneでやらなかった作業を行うようになったことに気づく。以前の原稿でセットアップの際に導入したアプリを紹介したが、これに加えて、Adobeに買収された画像編集アプリAviaryでの画像編集や、iMovieでのビデオ編集など、いままでスマートフォンの小さな画面で「やる気が起きなかった」作業を進んでやるようになった。
ちなみにこれらの作業はいままで、iPad miniで行ってきた作業でもある。筆者の狙いとして、iPad miniとiPhone 5sを、iPhone 6 Plusに統合するというものがあったが、かろうじてスマートフォンのサイズに留まっている5.5インチのiPhone 6 Plusは、今のところ、目論見通りの役割を果たしてくれているように思う。
一つ、iPhone 6 Plusでの不満は、もしかしたら同じように大画面化したiPhone 6ユーザーも同じかもしれないが、iPhone 6 Plusの画面サイズにネイティブ対応しているアプリが揃いきっていないことだ。
もちろん不具合なく動くものも多く、文字や画像を見る分には大きな問題は生じない。しかし文字入力をする際のキーボードが拡大されてしまったり、画面上部の電波強度や電池残量などの表示が大きくなってしまうなど、少し気持ち悪さが残る。とはいえ、開発が続いているアプリなら解決は時間の問題だと思われる。
さて、クルマのようなタイトルをつけた本稿の、「コーナリング」とは、iPhoneのガラスの四隅、あるいは縁へと落ちる曲面のことだ。筆者が今回のiPhoneでたまらなく気に入っているのは、ガラスの縁の部分だ。
これまでのiPhoneは、ガラスからギャップを経て、アルミニウムのエッジへと切り替わるデザインだった。ガラス、アルミ、と段が付いているのが分かるが、ダイアモンドカットが施されたアルミのエッジも見所だった。
今回のiPhone 6、iPhone 6 Plusのガラスの縁は、アルミの素材とともに、角を落として丸みを帯びた縁取りを構成しており、ガラスそのものも丸みを帯びている。この丸みが帯びた部分は、光りがたまり、キャンディーのようなツヤが楽しめる。iPhoneのディスプレイが消灯しているとき、ついつい光源を反射させて、視点を動かしながら、曲面で変化する光源の形を楽しんでしまう。
指で触れば、アルミのボディとガラスの境目をはっきりと認識することはできるが、握ってみると、上面・下面ともに丸められたエッジが手に吸い付くようで、薄くなったデバイスの握り心地を、さらに強調してくれている。新しいiPhoneは、眺めて楽しく、握って心地よく、という十分に楽しめる「縁取り」を得ている。
ただし、この曲面が問題となる場合もある。フィルムを貼って使ってきたユーザーにとっては、どうしても曲面へのフィルムの貼り付けが難しく、ガラス面よりも小さなサイズのフィルムを貼らなければならない。また、これまでのiPhoneのようにきっちりとエッジが出ていないため、最適な場所にぴったりと貼り付けることも難しいだろう。
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