Intelは、モバイルデバイス向けチップの販売拡大に苦戦する中で、PC向けチップとモバイルチップの2グループを1部門に統合する計画だ。
この組織再編は、Intelの最高経営責任者(CEO)を務めるBrian Krzanich氏が米国時間11月17日に従業員に宛てた電子メールの中で発表したもので、2015年初めに実施される予定だと、同社で広報を担当するChuck Mulloy氏は述べた。
この件を最初に報じたThe Wall Street Journalによると、Krzanich氏は電子メールの中で、「市場は急速に進化し続けており、われわれは先頭を維持するため、一層迅速に変わらなければならない」と述べたという。
現在IntelのPC Client Groupを統括しているシニアバイスプレジデントのKirk Skaugen氏が、新設されるClient Computing Groupを率いる予定だと、Mulloy氏は述べた。新部門はまた、モバイルデバイスで使われるプロセッサとモデムチップの販売も担う予定だが、両製品はこれまで、Mobile and Communications Group(MCG)が担当していた。
MCGは、2011年の組織再編で既存の4部門(Mobile Communications、Netbook and Tablet、Mobile Wireless、Ultra Mobility)を統合して新設された。MCGの責任者であるHermann Eul氏は、2011年のInfineon Technologies買収に伴ってIntelに入社した人物で、同氏が今回の移行を指揮し、2015年第1四半期に完了する予定だと、Mulloy氏は述べた。
社内のコミュニケーションと効率の改善を意図した今回の組織改編の背景には、消費者向けデバイスを分ける境界線が曖昧になっている現状がある、とMulloy氏は説明した。
Mulloy氏は取材に応じて次のように述べた。「われわれは、さまざまなデバイスの境界線が混じり合うのを目の当たりにしている。(改編の)狙いは、タブレット向けの取り組みを加速させて、さらに効率を高めることだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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