グーグル「Nexus 9」レビュー(前編)--「Android 5.0 Lollipop」搭載ハイエンドタブレット - (page 3)

Xiomara Blanco (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2014年11月13日 07時30分

 画面下のナビゲーションバーは、ミニマリズムを反映した改善が施された。ナビゲーションバーの右側に表示されている四角のボタンは、これまでは「アプリ履歴」ボタンだったが、Android 5.0では「概要」(Overview)メニューと呼ばれている。これまでは、画面の横側に、中サイズのサムネイルが表示されるタイルの小さなバーが現れていたが、Android 5.0では画面の中央にアプリを開くようになっている。概要メニューは画面全体を使い、アプリはそのアプリを最後に使った時点の画面が表示されたカードを重ねたように表示される。筆者はこの新しい表示方法を気に入っているが、「すべてを閉じる」機能があればさらに便利だろう。

提供:Screenshot/Xiomara Blanco
たくさんのウィジェットが置かれたホーム画面(左)と概要メニュー(右)
提供:Screenshot/Xiomara Blanco

 出先でマルチタスクをするユーザーを直接的なターゲットとしているわけではないが、GoogleはNexus 9で作業をする場合のために、キーボードケースを用意している。Androidの印刷機能と近距離無線通信(NFC)機能を組み合わせれば、Nexus 9をノートPCと同様の目的で使うこともできるようになっている。

提供:Screenshot/Xiomara Blanco
新しくなった通知。
提供:Screenshot/Xiomara Blanco

ハードウェア

 Nexus 9の堅実なスペックは、このデバイスの最大の魅力の1つだ。これは64ビット版の「NVIDIA Tegra K1」を採用した最初のタブレットであり、さらに2.3GHzのデュアルコア「Denver」CPU、192コアの「Kepler DX1」GPUも搭載している。また、高速なWi-Fiの標準である802.11ac、Bluetooth 4.1、NFCを内蔵している。

 「Nexus 7」と「Nexus 10」にmicroSDカードスロットがなかったことを考えれば、このモデルに拡張スロットがないのも驚くことではないだろう。Googleは同社が提供するクラウドベースのサービスを利用することで、メモリカードの必要性をなくそうとしている。Nexus 9では、内蔵ストレージが16Gバイトと32Gバイトのモデルしか用意されていないのも、この方向性を後押ししている。Googleによれば、4G LTEを使用できる32Gバイトモデルが近く発売されるという。

 後編に続く

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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