Appleが同社のユーザーに対し、「iPhone」から「Android」への乗り換えでテキストメッセージが届かなくなるおそれがあることを伝えていなかったと主張する訴状が、米連邦裁判所に提出されている。
Apple対サムスンの訴訟で知られる米連邦地方裁判所のLucy Koh判事は米国時間11月10日、Appleは不満を抱く1人のユーザーと法廷で向き合わなければいけないと述べた。このユーザーは、乗り換えによってVerizon Wirelessとの契約が妨げられたと主張している。
Adrienne Moore氏は、2014年4月に「iPhone 4」からサムスンの「GALAXY S5」に乗り換えたのが原因で「無数の」メッセージが届かなくなったとして訴訟を起こした。Appleの専用システムである「iMessage」が、競合デバイスへの乗り換えを認識できなかったからだという。
Reutersによると、Moore氏は集団代表訴訟と、金額を特定しない損害賠償を目指しているという。
Koh判事は10日夜の決定の中で、Appleはメッセージをブロックすることでカリフォルニア州の競争法を犯している可能性があると述べた。同判事によると、これは「意図的な行為」だった可能性があるという。
Appleは11月9日、iMessageの登録を解除できるウェブツールを公開した。
しかし、Appleが同社のメッセージングサービスに問題があることを最初に認識してからツールの公開まで、約6カ月かかっている。
「iMessageの苦難」(iMessage purgatory)と呼ばれるこの問題を受け、Appleは当初「サーバ側の問題」を修正していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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