「Microsoft Lumia 535」が米国時間11月10日に発表された。Nokiaブランドが消えた初の「Lumia」端末として注目されている。
「Lumia 530」の後継機種となるこの新端末は、MicrosoftのモバイルOSの最新版である「Windows Phone 8.1」を搭載するが、明らかにローエンド市場をターゲットとしている。1.2GHzのQualcomm製クアッドコアプロセッサ「Snapdragon 200」と5インチの960×540ピクセルディスプレイが搭載されている。前機種と同様に、背面はプラスチックで、角に丸みのある滑らかな形状だが、前機種よりも大きく、スリムになっている。
つまり、同製品は、Appleの「iPhone」、Googleの「Nexus 6」、サムスンの「Galaxy」シリーズといったハイエンド端末に対抗することを目的とした主力機種というわけではない。
同端末シリーズの再スタートとしては、かなり控えめな製品となったLumia 535だが、Microsoftによるブランド変更は長期的には、市場で苦戦してきたLumiaスマートフォンに新たな活力を与える可能性がある。鮮やかな色と高性能なカメラを特長とする同シリーズのスマートフォンはこれまで、一部の新興市場を除いてほとんど売り上げを伸ばすことができていない。
Microsoftは、2014年4月にNokiaの携帯端末事業を72億ドルで買収した際の契約において、Lumiaの名称を冠した端末を製造し続けることが可能になっている。また、同契約によってMicrosoftは、Nokiaという名称を新製品でしばらく使用することも可能になっているが、その名称を段階的に廃止して「Microsoft Lumia」というブランド名に置き換える予定である。
Lumia 535は複数の国で提供される予定だが、米国は含まれていない。Microsoftによると、価格は国と通信事業者によって110ユーロ前後(参考までに記すと135ドル強)になる予定だという。11月にロシア、ウクライナ、中国、インドネシア、フィリピン、12月にはオーストラリア、ベトナム、タイとアフリカの一部の地域(未公表)で発売される予定。続いて2015年1月には中南米、2015年第1四半期のうちに英国でも発売される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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