米Yahooは米国時間11月11日、BrightRollを6億4000万ドルの現金で買収したと発表した。BrightRollはサンフランシスコに拠点を置く新興企業で、顧客がウェブサイトやモバイルデバイス、接続型テレビで動画広告を売買するのを支援する事業を手がけている。Yahooの最高経営責任者(CEO)であるMarissa Mayer氏は11日、この買収が事実であることをブログ投稿で認め、現在はウェブバナー広告が至る所で使われているが、BrightRollの広告は将来それに取って代わる可能性があると予測した。
「モバイル広告やソーシャル広告、ネイティブ広告とともに、動画広告は、われわれがYahooのディスプレイ広告事業の変革と収益化を実現し、再び成長に転換するのに貢献できる可能性を秘めた新しいオンライン広告フォーマットだ」とMayer氏はブログ投稿で記した。
動画広告とモバイル広告はいずれもMayer氏の黒字転換戦略の鍵になっている。BrightRollの買収で、Yahooは追加のプログラミングなしにさまざまなチャネルで動画広告を配信する企業を手に入れる。それは、YahooがGoogleやFacebookなどのライバルからより多くの広告売り上げを奪うのに貢献するかもしれない。これら3つの企業はすべてモバイル広告の売り上げを伸ばす必要に迫られている。第3四半期、モバイル広告がすべての売上高に占める割合は62%で、前年同期の41%から拡大したとMayer氏は10月にアナリストに話している。
デジタル動画広告は重要な市場だ。米国だけでも、ウェブ動画広告市場は2014年末までに60億ドル規模に近づき(56%の拡大)、2018年までに約130億ドル規模に成長する見通しだと調査会社eMarketerは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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