さて、iPhoneの真っ白で端末の形にエンボス加工された箱を開けながら、「なぜ今回、4.7インチのiPhone 6ではなく、5.5インチのiPhone 6 Plusを選んだのか?」ということについて、改めて考えてみた。もちろん、買ってしまったので、「やっぱり小さい方が……」というのはナシだ。
まず単純に、好みのデバイスのサイズの経緯を考えた。これまで、3.5インチ、4インチのiPhoneを使い続けてきた。一方で、iPadは9.7インチの初代iPadからiPad 3まで使い、iPad mini/iPad mini 2と7.9インチのモデルへと渡り歩いた。拡大するスマートフォンと縮小するタブレット。
自分のデバイスの好みの傾向を考えると、5.5インチのいわゆる「ファブレット」サイズに集約することができるのではないか、と考えた。iPhone/iPadと平行して、Androidスマートフォンも利用しており、こちらは4.5インチのMoto Gだった。
4.5インチではタブレットを代替するほどの大きさはないと知っていたことも、5.5インチの方が集約するには良い、と考えたからだ。
このほか、最近はスマートフォンでの動画視聴と撮影の機会が格段に増えたことも理由の一つだ。YouTubeやAmazon Instant Video、Crunchy Rollといった動画系のサービスをよく利用し、iPhoneのカメラでインタビューなどのビデオ撮影も行うようになっている。その際に、フルHDで充分な大きさのディスプレイは魅力的だったのだ。
その一方で、スマートフォンとしてこれまで慣れ親しんできた取り回しの良さは損なわれる。これはApple Storeなどの店頭でiPhone 6 Plusに触れれば分かることだ。筆者の手は全く大きいとは言えない。むしろ男性からすると小さな部類だ。iPhone 6 Plusを片手で握ることはできるが、握りながら片手で操作するには難がある。
しかし手が小さいことは、iPhone 6 Plusを選んだ理由でもあった。大変残念なことに、iPhone 6であっても、筆者の手には少し余り、片手で快適に操作するというわけにはいかなかったのだ。
きちんと使おうとすると、iPhone 6もiPhone 6 Plusであっても、両手でしっかりと使うことになる。だとすれば、前述のタブレットとの統合やビデオ視聴、フルキーボードでのタイピングなどを考えれば、画面が大きい方が良いじゃないか──こうして、5.5インチのiPhone 6 Plusを購入することで決着した。
スマートフォンはウェアラブルデバイスほどの身体性はないものの、サイズ感は非常に重要だ。
iPhone 6、iPhone 6 Plusはいずれも7mm前後と非常に薄く、また側面は丸く加工されている。角張っていたiPhone 5sと比較すると、薄さ以上に手に馴染みやすい。同じ厚さで画面サイズが拡大していたら、もっと握りにくかったのではないか、と想像する。
iPhone 5sとiPhone 6 Plusを並べてみると、その画面サイズの大きさの差に唖然とさせられる。同じスマートフォンというカテゴリに属し、同じOSは動作する。しかしこれは根本的に、全く異なるデバイスとして使い始めることになる、と身構えた。
しかし慣れというのは怖いもので、10分ほどiPhone 6 Plusで設定作業を進めながら、過去の設定を確認しようとiPhone 5sに戻ってみると、もうこの画面サイズでは満足ができない、という自分になっているから不思議なものだ。
手に馴染むかどうか、そして普段の使い方からどのサイズが最適なのか。今回のiPhoneに限っては、ぜひ店頭でじっくりと握り比べたり、文字入力をしながら、比較してみるとよいだろう。
次回は、iPhoneのセットアップについてお伝えする。
【レビュー】iPhone 5sからiPhone 6 Plusへ(2)--セットアップと導入アプリ - CNET JapanCNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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