UPDATE Microsoftは米国時間11月5日、AppleやGoogleのOSを搭載するスマートフォンおよびタブレット向けの「Office」ソフトウェアに対する複数の変更を発表した。「Word」「PowerPoint」「Excel」アプリが、モバイルの時代により適したものに刷新される。
最も注目すべき変更点は、Appleの「iPhone」と「iPad」、そしてGoogleの「Android」OSを搭載する端末で、Officeコンテンツを無料で作成、編集できるようになる点である。これまで、「Office 365」のサブスクリプション利用者以外は使用できなかった。
Microsoftは他社の傾向に倣い、「フリーミアム」(Freemium)モデルを取り入れている。この概念では、ゲームやアプリの中核的な要素を無料で提供しつつ、付加的な要素を有料で利用するオプションが提供される。
今回の変更の一環として、Microsoftは、iPhone向けOfficeの刷新にも踏み切った。これまでのOffice 365利用者向けのアプリではWord、PowerPoint、Excelの基本的なバージョンが1つのアプリに含まれていたが、今後はiPad向けのOfficeアプリのようにさらに多くの機能を含み、3つの単体アプリとして提供される。
今回の変更の2日前には、Microsoftとクラウドストレージ企業のDropboxが、Officeアプリから直接「Dropbox」にアクセスしたり、DropboxアプリからOfficeファイルを編集したりできるようにするための提携を発表したばかりである。
Office 365サブスクリプションの利用者は、Officeにおけるさらに高度な機能が利用できる。例えば、Wordではテキストの色を自由に変更したり、グラフや表の編集をより細かく制御したりすることができる。また、Wordの有料ユーザーは、ドキュメントを縦方向と横方向のどちらでも表示可能であるのに対し、無料ユーザーは多くの場合、縦方向でしかドキュメントを表示できない。PowerPointでは、有料版には、続くスライドのメモやサムネイルを1つの画面上に表示可能な「Presenter View」が提供されている。
今回の変更に伴い、iPhoneアプリに加えてiPadアプリがアップデートされ、6日から提供開始される。iPadタブレット上のOfficeアプリは好調で、これまでのダウンロード件数は4000万件を超えている。
Android搭載タブレット向けのアプリは、登録したユーザー向けに6日からプレビュー版が公開されるが、一般提供は2015年初頭になる見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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