Microsoftのコーポレートバイスプレジデントを務めるJoe Belfiore氏は、TechEd Europeカンファレンスで現地時間10月28日に行った講演の中で、新しいトラックパッドジェスチャを聴衆に紹介した。このジェスチャは「Windows 10 Technical Preview」に搭載される予定で、正式版でも実装されるとみられる。
Belfiore氏はデモの中で、タッチパッドにおける既存の制約の1つを指摘した。
Belfiore氏はOEMに言及し、次のように述べた。「これまで、『Windows』上のタッチパッド(のジェスチャ)は、本当に大きく異なっていた。というのも、OEM各社が開発しているからだ。Microsoftは、Windows 10でタッチパッドにパワーユーザーへの対応を追加する予定で、パワーユーザーの皆さんは、複数の指を使ったジェスチャを習得して大幅な効率化を達成できる」
The VergeのTom Warren氏が「YouTube」に投稿したBelifore氏のデモ動画では、新しいジェスチャをうかがい知ることができる。
Belifore氏はまず、3本指でタッチパッドを下にスワイプすると、デスクトップ上で開いているすべてのウィンドウが最小化される様子を紹介した。現時点で同じ効果を得るには、「Show desktop」(デスクトップの表示)ボタンをクリックしなければならない。さらに、最小化したばかりのウィンドウをすべて元に戻したい場合は、3本指でタッチパッドを上にスワイプするだけで、閉じられていたすべてのウィンドウが再び開く。
新しいジェスチャは、Windows 10の新機能「Task View」でも役割を担う。Task Viewを起動すると、開いているウィンドウやアプリケーションの大きなサムネイル画像が表示されるので、簡単に確認したり切り替えたりできる。実のところ、この機能自体は、その操作方法と効果の大部分を「Mac」のタスク表示機能「Mission Control」から拝借している。
Belfiore氏のデモで確認できるように、Macと同様にWindows 10でも、(すべてのウィンドウを最小化していない状態で)3本指でトラックパッドを上にスワイプすると、Task Viewが起動する。3本指でまた下にスワイプすると、現在のウィンドウやアプリに戻る。
最後に、多くのWindowsユーザーは、AltおよびTabキーを組み合わせて押すことで、開いているアプリから別のアプリを確認したり切り替えたりすることに慣れている。この技はWindows 10でも、少なくとも現行のTechnical Previewでは動作する。だが将来のバージョンでは、代わりにトラックパッドを使用できるようになるだろう。Belfiore氏が実演したように、3本指で左右にスワイプすると、開いているウィンドウのサムネイルが表示されるので、サムネイルを見比べて開きたいウィンドウを選択できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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